1957年のクリスマス曲、ボビー・ヘルムズの「Jingle Bell Rock」がSpotifyで10億回再生を突破

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Photo: GAB Archive/Redferns

長年愛されるボビー・ヘルムズ(Bobby Helms)のホリデイ・ソング「Jingle Bell Rock(ジングル・ベル・ロック)」が、Spotifyで10億回再生を突破し、彼にとって“Spotify Billions Club”入りを果たした初の楽曲となった。

1957年、当時すでにカントリー・ウェスタンのスターとしての地位を築いていたボビー・ヘルムズがリリースした「Jingle Bell Rock」は彼の代表的なヒット曲として知られていくことになる。「Jingle Bell Rock」は、ジングルベルの音色、ハンク・ガーランドのエレキギター、そしてアニタ・カー・カルテットによるバック・ヴォーカルが特徴で、クリスマスのエッセンスを取り入れたロックンロール曲だ。作曲者としてクレジットされているのはPRのプロと広告業界の人物だが、この楽曲を彼の代表曲にしたのは、紛れもなくボビーの独特のヴォーカル・パフォーマンスだった。

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初期の成功とその後の再評価

リリース直後、「Jingle Bell Rock」はカントリー系のラジオ局で注目を集め、ポップ・チャートにも進出。以後もさらに人気が拡大し、1962年までに全米シングル・チャート(Billboard Hot 100)に何度も返り咲き、クリスマスの定番曲として不動の地位を確立した。1990年代には映画『ホーム・アローン2』や『ジングル・オール・ザ・ウェイ』の劇中で使用され、再び脚光を浴びた。

 

ストリーミング時代に新リスナー層を獲得

オンデマンド・ストリーミングの台頭により、この曲はさらに新しいリスナー層を獲得していった。2016年1月にはホリデイ・シーズンのストリーミング効果で全米シングル・チャートに再登場し、同年12月には当時の最高位でチャートイン。その後も少しずつ記録を更新し続け、2020年1月にはついに3位に到達した。そして今、Spotifyでの再生回数はついに10億回を超えたのだ。

 

近年の新たな展開

「Jingle Bell Rock」の復活は、2019年に公開された公式ミュージック・ビデオや今年10月の新たなコンピレーション・アルバム『A Bobby Helms Christmas』のリリースへと繋がっていった。

このアルバムには「Jingle Bell Rock」に加え、「The Bell That Couldn’t Jingle」や「Those Snowy, Glowy, Blowy Days Of Winter」という2曲の貴重なホリデイ・ソングの他、「Jingle Bell Rock」のライアン・リバック・リミックス、さらにオリジナル・シングルのB面曲「Captain Santa Claus (And His Reindeer Space Patrol)」が収録されている。

Written By Sam Armstrong


ボビー・ヘルムズ『A Bobby Helms Christmas』
2024年10月4日発売
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music



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