ブラック・アイド・ピーズ、ベガスの定期公演にAIで生成された新メンバーの加入を発表
ブラック・アイド・ピーズ(Black Eyed Peas)は、2025年にラスベガスで開催する初のレジデンシー公演で、テイラー・スウィフトにインスパイアされた新メンバーが加わることを発表した。
ウィル・アイ・アム、アップル・ディ・アップ、タブー、J.レイ・ソウルに加わるのは、“人間の経験をシミュレートするためにプログラムされた”人工知能の存在であるヴィーダだ。
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ウィル・アイ・アムはUSA TODAY紙の取材に次のように語っている。
「2009年にアルバム“The E.N.D.”とそのビデオに登場するアバター・パーソナリティ、そしてアルバム・ジャケットに描かれたキャラクターで、僕たちはこのことを予言していた。僕がロサンゼルスの団地を駆け回っていたり、アップルがフィリピンを走り回っていた子供の頃に、グローバルで認知されているアーバンポップ・ヒップホップ・グループに最初のAIメンバーが登場するなんて、想像もできなかった」
ウィル・アイ・アムはまた、テイラー・スウィフトの“The Eras Tour”がいかにヴィーダの創造にインスピレーションを与えたかについても語った。彼は、宣伝がショーそのものよりも注目を集めると予想していたが、予想外に良い意味で驚かされたと明かし、こう語っている。
「圧倒されたよ。こんなにもインスピレーションを受けたのは久しぶりだった。あの時、また夢を追いかけて、そして仕事に取りかかるべきだと思ったんだ。僕たちがラスベガス公演に臨む時、スウィフト皇后からどんなヒントを得られるだろう?彼女のあのカメラ技術?あんなことをするグループやアーティストは見たことがない。テレビ・ネットワークやスーパーボウルでは見たことがあるけどね。コンサートでポップカルチャー最高峰の劇場映画を見ている気分だったよ。もちろん彼女は才能があるけど、そのフォーマットでこんなにも感情を届けてくれるんだ。まさに完璧な演出だった」
ウィル・アイ・アムはまた、今回のレジデンシー公演におけるヴィーダの役割についてこう説明している。
「J. レイはヴィーダと一緒に歌う曲があり、ヴィーダも歌う。タブーと僕もラップと歌を担当し、ヴィーダも同じように歌う。ショーの前、最中、後で最もインタラクティブな体験になるだろうし、そんな体験ができる場所があるとすれば、それはこのラスベガス公演になるだろう」
Written By Will Schube
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