ビリー・アイドルのドキュメンタリー映画が制作中。9月にはニューEP『Cage』発売
伝説のロック・アイコン、ビリー・アイドル(Billy Idol)のドキュメンタリー映画が制作中であることが、米Variety誌の取材によって明らかになった。同映画の監督を務めるのは、グラミー受賞歴を誇り、過去にマドンナの「Ray of Light」のミュージック・ビデオなどを手掛けたことで知られるスウェーデン出身のジョナス・アカーランドだ。
また、ビリー・アイドルは今年9月に、故ジョージ・ハリスンが主宰し、近年息子のダーニ・ハリスンが再始動させた老舗レーベル、ダークホース・レコーズからニューEP『Cage』をリリースすることを発表し、そのタイトルトラックを本日公開している。
<関連記事>
・【全曲試聴付】最高の男性ロック・シンガー・ベスト100
・パンクの勃興とピストルズ、そしてパンクから生まれたグランジ
今回のコラボレーションについてダーニ・ハリスンは次のようにコメント。
「僕の父はビリー・アイドルのファンでした。ある日、“ビーバス・アンド・バットヘッド”を見ていたら、‘Dancing with Myself’が流れてきて、父がビリーとビーバス・アンド・バットヘッドが大好きだったことを思い出したんです」
ビリー・アイドルは今後、テレヴィジョンがオープニング・アクトとして帯同するヨーロッパ・ツアーを行い、今秋後半にはラスベガスのレジデンシー公演を再開する予定だ。
ビリーは新作について、Variety誌にこう語っている
「これらの新曲が喜びに満ちているのは、スティーヴ(・スティーヴンス)と僕自身が楽しんでいるからだろうね。僕らがまだワクワクするような音楽を作れているっていうのはすごいことだよ」
スティーヴ・スティーヴンスは次のように語っている。
「僕たちは2人とも、曲もアルバムもひとつひとつが全く異なるザ・ビートルズの音楽で育ちました。ビリーも僕も、音楽はちょっとした旅のようなものだと思っています。僕らには僕らなりの考えがある。でも同時に、慣習を捨てて、他のアプローチも試すんです。ルールはありません。アコースティック・ギターを持った2人組で、何ができるかやってみるのみです」
2015年のビリー・アイドルの伝記本『Dancing With Myself』を読み、彼自身によるオーディオブックのナレーションを聴いたジョナス・アカーランドは、Live Nationが製作を手掛ける今回のドキュメンタリー映画の構想を思いつき、2021年末にビリー・アイドルとスティーヴ・スティーヴンスのツアーに同行した。
ジョナス・アカーランドはこの映画についてこう語っている。
「僕はビリーに、“これは映画であり、物語を伝えなければならない”と言いました。ビリーのキャリアは素晴らしいタイミングの連続です。ロンドンでパンクロックが台頭し始めた頃、彼はそこにいました。そして、MTVが爆発的に普及し始めた頃、彼はニューヨークへと移り住み、今はロサンゼルスにいます。僕は個人的に、その人生で起きた信じられないような出来事を伝える彼のストーリーが大好きです。そして、その音楽は多くの人々に感動を与えています」
Written By Sam Armstrong
- 【全曲試聴付】最高の男性ロック・シンガー・ベスト100
- 80年代を決定付けたミュージック・ビデオ・ベスト20【全曲動画付】
- 一生モノのデザイン:パンクというアート
- ダンジグはいかにしてハードコアからメタル界のアイコンになったか
- パンクの勃興とピストルズ、そしてパンクから生まれたグランジ
- 失われた偉大なパンクのレア・シングル11枚