ベリー・ゴーディ、UCLAの音楽センター新設に約7.8億円を寄付
モータウン・レコードの創設者として知られるベリー・ゴーディ(Berry Gordy)が、UCLAハーブ・アルパート音楽学校と共同でUCLAベリー・ゴーディ・ミュージック・インダストリー・センター(UCLA Berry Gordy Music Industry Center、以下UCLA BGMIC)を設立するため、500万ドル(約7.8億円)の寄付を表明した。同センターは2024〜25年度に開設される予定だ。
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ベリー・ゴーディは次のような声明を発表している。
「私は、UCLAの学生たちが音楽業界でのキャリアに備える機会を提供するためのセンターを設立することを非常に楽しみにしています。音楽とは、政治的、文化的、社会的、経済的な障壁を超えてパワフルで、人々にインスピレーションを与える普遍的なものです。音楽はすべての人に届き、私の人生を導く力であり続けています。この学校の学生たちは、21世紀をリードする未来の革新者、アーティスト、そして経営者となるでしょう」
UCLA BGMICは、ソングライティングとプロダクションの専門コースの提供や、新たなコースの開発、小・中学校との提携によって、指導者・教育者としてのベリー・ゴーディのレガシーを伝え、発展させていくことを目指す。ゴーディの友人でありモータウンの所属アーティスト、そして重役でもあったスモーキー・ロビンソンはこの発表に際し、こう述べている。
「ベリーは、常に寛大で慈悲深い人物です。私がキャリアをスタートさせたとき、ベリーの指導を受けたことが大いに役立ちました。彼はいつも根っからの教師でした。私がこのセンターを気に入っているのは、真に偉大な音楽は、若い才能を育て、彼らが芸術とキャリアについて総合的に考えるように促す、という彼の哲学に基づいていることです」
Written By Sam Armstrong
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