ベック、2025年夏にオーケストラ・ツアーを開催。北米各地の交響楽団と共演
この夏、ベック(Beck)が再び交響楽団と共演を果たす。昨年、オーケストラをバックに迎えた公演を成功させたベックが、2025年7月にオーケストラ・ツアーを開催することを発表した。
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今回の北米ツアーは、7月15日のコネチカット州ニューヘイブン公演を皮切りに、7月末のサンディエゴ公演までの2週間の日程で、途中、モントリオール、トロント(2公演)、シカゴ郊外で開催されるラヴィニア・フェスティバル、コロラドスプリングス、そして伝説のレッドロック野外劇場(モリソン)などに立ち寄る予定だ。
チケットの一般販売は3月7日午前10時より販売開始(※ラヴィニア・フェスティバルのチケット販売日は後日発表)。先行チケットに関する最新情報は公式サイトにてご確認いただける。
このツアーの各日程で、ベックと彼のバンドは、エドウィン・アウトウォーターやクリストファー・ドラゴンら指揮者による監修のもと、地元のオーケストラと共演し、ジャンルを超越した1996年の代表作『Odelay』、1998年のアコースティックなサウンドにこだわった折衷的な『Mutations』、2002年のストリングスを多用した自身初の全米トップ10ヒット作『Sea Change』、そして2015年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞した2014年の『Morning Phase』など、ベックの過去の名作からの楽曲を演奏する。さらに、サプライズも用意されていると伝えられている。
ポップカルチャーを巧みに操るカルト的存在やアンダーグラウンドなロック・バラードの詩人として名声を築いてきたベックだが、実はオーケストラとの結びつきは彼の音楽的ルーツに根ざしている。彼の父であるデヴィッド・キャンベルは、作曲家、指揮者、編曲家として高く評価されており、多くのベック楽曲でストリングス・アレンジを手掛けてきた。
昨年行われたオーケストラ公演は、ローリング・ストーン誌に「この夜の主役は、彼のアーティストとしての成熟を象徴するオーケストラ・アレンジだった」と絶賛され、フィラデルフィア・インクワイアラー紙に「フィラデルフィア管弦楽団にとって、ポップとクラシックが融合を果たす今年最後のフィラデルフィアでの共演パートナーとして、ベック以上にふさわしい存在はいなかった」と称されるなど、高い評価を受けている。
Written By Sam Armstrong
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