ザ・ビートルズ“ホワイト・アルバム”が全米TOP10に返り咲き
1968年11月22日に発表され、“ホワイト・アルバム”として知られるザ・ビートルズのセルフタイトル・アルバムが今年11月9日の50周年記念盤の再発後に、全米アルバム・チャートで6位に再エントリーした。ニールセン・ミュージックによると、この再発盤は初週の終わりである11月15日までに、6.3万枚までセールスを積み上げた(前週比1,499%増)。またそのうち、5.2万枚がフィジカルのセールスだった前週比5,596%増)。
1968年リリースされた“ホワイト・アルバム”はリマスターが施され、ボーナス・トラックを多数収録し、様々な形態で再発された。今作のオリジナルは1968年の12月から1969年の3月にかけて通算9週にわたって全米ビルボード・チャート1位の座にいた、ザ・ビートルズが生んだ19作のNo.1アルバムの中の1作である。
この週に到るまでは、“ホワイト・アルバム”がこの記録を上回ったのは、1969年の3月29日週に最後の全米TOP10入りとなった5位を獲得したのが最後だった。
“ホワイト・アルバム”には「Back In The USSR」「Dear Prudence」「Ob-La-Di, Ob-La-Da」「While My Guitar Gently Weeps」「Helter Skelter」「Glass Onion」、そして「Blackbird」といったザ・ビートルズのクラシック曲が収録されている。
そしてこの“ホワイト・アルバム”が発売から数十年の節目に再発された最初の作品ではなく、2017年には『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』の50周年記念盤がリリースされた。『Sgt. Pepper’s』は、2017年6月17日に、全米アルバム・チャートで3位に再エントリーし、1967年6月24日に、最後のTOP10入りとなった8位を記録してから50年近くが経っていた。また、今作は1967年の7月1日から10月7日にかけて15週連続No.1に君臨した。
全米アルバム・チャートは、アメリカ国内におけるアルバムの売り上げ枚数に相当する、様々な消費のかたちの測定に基づいて 毎週人気アルバムのランキングを算出している。その数字は、フィジカル・アルバムの売り上げ、アルバムに相当するデジタル単曲ダウンロードから売り上げ、そしてアルバムに相当するストリーミング数から構成されている。11月24日付の最新チャート(“ホワイト・アルバム”が6位、ケイン・ブラウンの“Experimentdebuts”が1位にランクインされている)はこちらでご覧いただける。
Written by Tim Peacock
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