“ビースティ・ボーイズ・スクエア”除幕式とHIPHOP50周年を記念してイベントの開催が決定

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Beastie Boys - Photo: Vinnie Zuffante/Michael Ochs Archives/Getty Images

ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)のセカンド・アルバム『Paul’s Boutique』の象徴的なジャケット写真が撮影された場所にちなんで、NYマンハッタンのローワー・イースト・サイド(Lower East Side)にあるラッドロー・ストリート(Ludlow Street)とリビングトン・ストリート(Rivington Street)の一角に誕生した“ビースティ・ボーイズ・スクエア(Beastie Boys Square)の除幕式とヒップホップ50周年を記念するイベントの開催が決定した。

この記念イベントは、メンバーのマイケル・“マイクD”・ダイアモンド、アダム・“アドロック”・ホロヴィッツが、ニューヨーク市とクリス・マルテ議員の協力のもと、現地時間9月9日午後12時から同スクエアにて開催する。当日の午後2時まで行われるこのイベントでは、ジョン・ブレスHiFiシステムによるゲストDJセットやポップアップ・ストアなどが開催される予定だ。

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ビースティ・ボーイズ・スクエアの命名式は、ビースティ・ボーイズとニューヨークの数十年にわたる関係における新たな節目となる。ビースティ・ボーイズとニューヨークは、故アダム・“MCA”・ヤウクの17歳の誕生日にマンハッタンのアップタウンでバンドが結成されて以来、切っても切れない関係にあり、瞬く間にニューヨークのハードコア・パンク・アンダーグラウンドに欠かせない存在となった。

ビースティ・ボーイズが1986年に発表したデビュー・アルバム『Licensed to Ill』は全米チャートで1位を獲得した初のヒップホップ作品となり、続く1989年のセカンド・アルバム『Paul’s Boutique』で彼らがキャリア初期のピークに達するにつれ、その関係性は深まり、複雑さを増していった。

架空の衣料品店にちなんで名づけられたアルバム『Paul’s Boutique』は、当初、デビュー作『Licensed To Ill』の続編作を求める聴衆を混乱させたが、後にヒップホップの礎を築いた作品の1つとしてその評価は飛躍的に高まり、しばしば“ヒップホップ界のサージェント・ペパーズ”と呼ばれるまでになった。

現在までに200万枚のセールスを記録し、全米レコード協会(RIAA)からダブル・プラチナに認定された同アルバムは、TIME、Rolling Stone、Pitchfork、SPINなどのオールタイム・ベスト・リストにも選出されている。

アルバム『Paul’s Boutique』はまた、(ロサンゼルスでレコーディングされたにもかかわらず)間違いなくビースティ・ボーイズ作品の中で最もニューヨーク文化に染まっているという特徴も持っており、ラモーンズ、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、ヴィレッジ、クリスティ・ストリート、D・トレイン、エド・コッチ、ニックス、ヤンキース、シェイ・スタジアム、パラディアム、フィル・リズート、アトランティック・アンティック、ニューヨーク・ポスト、エル・ディアリオ、バーナード・ゲッツ、ブロードウェイ、ジャジー・ジェイ、バッド・ブレインズなどが歌詞に引用されている。

さらに、ヒップホップ50周年を記念して、ビースティ・ボーイズのコラボレーターでありアカデミー賞受賞者でもあるスパイク・ジョーンズ監督によるAppleオリジナル映画『Beastie Boys Story』が、現地時間9月8日と9日の午後11時30分からグリニッチ・ヴィレッジのIFCセンターで上映されることも発表となった。

Written By Tim Peacock



ビースティ・ボーイズ『Paul’s Boutique
1989年7月25日発売
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music



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