マイク・Dとアドロックによる待望のビースティー・ボーイズの自叙伝が発売
ビースティ・ボーイズ待望の自伝『Beastie Boys Book』が遂に発表となり、公式サイトやAMAZONやiBooksなどで予約が開始となった。2018年10月に発売となる。当初、今年1月にマイク・Dは執筆作業をしていることを公表していたが、アップル・ミュージックのラジオ局Beats 1で行われたマット・ウィルキンソンとのインタビューでは、この自伝は “今年の秋” に発売できると語っていた。
グループに残っているメンバー、マイク・Dとアドロックは、当初は2015年に発売予定だった自叙伝に2013年から取り組んでいた。マイク・Dは遅れた理由についてこう語っている。「俺たちがやろうとする他の多くのことと同じなんだけど、スタートした時点で既に多くの失敗があったんだ。正直なところ、最初に進めていた方向性は、進むべき方ではなかったんだよ」。
2013年、大手出版社ランダム・ハウスが所有するブランドのシュピーゲル & グラウは、マイク・Dとアドロックが「彼らは本という形式に向き合っており、多面的な経験としての本作りに興味があるようです。彼らの視点は万華鏡のようなで、読者が頑張ってついて行くことを求められます」と発表していた。
Beats 1のインタビューで、マイク・Dは、自伝の方向性が変わったことに触れることは避けていたが、彼らが育った時代や、彼らを取り巻いていた環境の重要性についてはこう強調していた。「俺たちのストーリーを語るためには、俺たちが育った環境のカルチャーの歴史を伝える必要があるんだ。80年代のニューヨークといえば、素晴らしくエキサイティングな音楽、アート、映画に溢れていた。こういったものを全てをひっくるめて説明する必要があるんだよ。俺たちはそういった何よりも大切なものに囲まれたラッキーな環境に居ただけなんだから」。
彼らの執筆アプローチに関しては、典型的なミュージシャンの自伝にはならないとマイク・Dは言っている。「自信を持って言えることだけど、他のどんなミュージシャンの自伝とも違うものになるよ」。
彼はまた、ビースティ・ボーイズのストーリーを伝えるために様々な方法を使っていることをほのめかした。「バンドに関する本を読んだり、音楽ドキュメンタリーを見たりすると、もしかすると俺が多動症気味なだけかもしれないのだけど、大体、退屈してしまうんだよ。でもバンドの人生で起こることっていうのは本当に超現実的なので、彼らがそのテーマを作品の中でうまく表現できたとは思わない。だから、より正確にストーリーを伝えるためにあらゆる次元を使って表現する必要があるんだよ」。
Written By Tim Peacock