オーロラ、約3年ぶりの単独来日公演レポート到着。セットリストがプレイリストとなって公開
2023年2月17日に東京、豊洲PITで行われたオーロラ(AURORA)による約3年ぶりとなった一夜限りの単独来日公演のレポートが到着した。
あわせてこの日のライヴのセットリストがプレイリストとなって公開されている(Apple Music / Spotify / YouTube)
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北欧ノルウェー出身のシンガー・ソングライター、そしてプロデューサーとして活動するオーロラが単独公演としては2019年11月の初来日公演以来、約3年ぶりとなる単独来日公演を行なった(来日公演自体は2021年9月に開催されたSUPERSONIC以来、通算3度目)。
「The Gods We Can Touch Tour」と題された本ツアーは、2022年1月に発表され、本国ノルウェーで初登場1位、UKでは自身最高位の8位を記録した3rdアルバム『The Gods We Can Touch』を引っ提げたものだ。同ツアーは既にUK、アメリカ、ヨーロッパなど世界各国で行われており、アジアツアーの初日公演として日本公演が開催された。
当日は急遽決定したサポートアクトであり、オーロラのバンドメンバーでもあるThea Wangのパフォーマンスで場内が温まった後に、オーロラのステージがスタート。ステージ上の幕に映し出された月を彷彿させる大きく丸いライトの前に登場したオーロラは、2019年の初来日公演でもオープニング曲であった「Churchyard」で来日公演の幕を開けた。
今回の来日公演を観たオーディエンスの多くがまず感じたのは、オーロラが些細なコミュニケーションも日本語で行ったその積極的な姿勢だろう。海外アーティストの日本語MCで披露される「こんにちは」や「愛しています」といったものに加えて、ライヴの冒頭でオーロラは「あなた達のおかげで私は日本にいます。ありがとうございます」という流暢なMCを披露し、会場に驚きと喜びの歓声を巻き起こした。
他にも「The River」をパフォーマンスした際には、「You can cry(泣いてもいいんだよ)」という歌詞の合いの手に「そうですね」と時には涙を流しても良いと肯定する日本語MCを入れ込んでいた。また、最新作からの1stシングル「Exist For Love」を歌う前には、「あなた達はそのままで完璧です」という日本のファンへの真摯な思いを日本語で述べる美しい光景も印象的だった。
キュートでファン思いなキャラクターも健在で、公演前に日本のファンによって準備されたメッセージ入りのプライドフラッグをステージ上で手に取り、人間の持つあらゆる違いや個性を受け入れることを歌った「Queendom」を歌唱。ステージ上もレインボー色のライトに彩られていた。
ラストには、TikTokでバイラル化したシングル「Cure For Me」とファンからの人気も高い「Giving In To The Love」をパフォーマンスし、約80分のライヴセットが終了した。
「妖精的」と常々形容されるその言葉の通り儚く優雅な表情を見せることもあれば、力強く野性的で、存分にお茶目な性格が伝わる瞬間も多くあり、パワーアップしたオーロラの姿を余すことなく堪能できる夜となった。
All photo by Sotaro Goto
オーロラ『The Gods We Can Touch』
2022年1月21日発売
日本限定盤CD:2023年1月18日発売
CD / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music
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