元チルドレン・オブ・ボドムのギタリスト、アレキシ・ライホが41歳で逝去。その功績を辿る

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Photo: Mariano Regidor/Redferns

チルドレン・オブ・ボドム(Children of Bodom)のシンガーでギタリストのアレキシ・ライホ(Alexi Laiho)が2020年12月に41歳で逝去した。所属レーベルであるNapalmによると、彼は先週ヘルシンキの自宅で亡くなったという。死因は明らかにされていないが、以前より“長期的な健康問題”に苦しんでいたことが報じられていた。

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アレキシ・ライホとドラマーのヤスカ・ラーチカイネンは、1993年にチルドレン・オブ・ボドムを結成し、2019年12月に行われた最後のコンサートで解散に至るまで、フィンランドで最も国際的に評価されたメタルバンドのひとつとして知られていた。昨年、アレキシ・ライホは新バンドとなるボドム・アフター・ミッドナイト(Bodom After Midnight)を結成し、3曲のレコーディングと1曲のミュージック・ビデオの撮影を行っていたが、これらの作品は後日リリースされる予定となっている。

チルドレン・オブ・ボドム以外にも、ウォーメン、シナジー、Kylähullut、ザ・ローカル・バンドなどのバンドで活動してきたアレキシ・ライホは、過去に“メタル・ハンマー・ゴールデン・アワード”をはじめ、いくつかの国際的な賞を受賞しており、2015年に開催された<ヘルシンキ・フェスティバル>では、100人のギタリストからなるグループを率いて、自ら作曲を手掛けた大規模なコンサート作品「100 Guitars From Hel」を披露した。

この訃報を受けて、ボドム・アフター・ミッドナイトのバンドメンバーであるダニエル・フレイバーグ、ミトヤ・トイヴォネン、ワルッテリ・ヴァユリュネンの3人は、次のような共同声明を発表している。

「親愛なる友人でありバンドメンバーの突然の死に、私たちは打ちひしがれています。言葉では言い表せないほどのショックと深い悲しみを感じています」

アレキシ・ライホの妻、ケリ・ライホ=ライトはこう述べている。

「アレクシは最も愛に溢れた素晴らしい夫であり、父親でした。私たちの心は永遠の悲しみに包まれています」

家族の中では義理の父であり、また叔父や名付け親でもあったアレキシ・ライホにとって、特に晩年は、家族との絆が、自身の人生と精力的にライヴ活動を行っていた音楽キャリアに調和をもたらしていた。彼はとりわけ、実の姉や両親、姉の娘たちとは仲が良かったという。彼の姉は、その苦しい胸の内をこう明かしている。

「私たち家族は皆、大変なショックを受け、悲しみに打ちのめされています。このような辛い時期に、プライバシーを尊重していただけますようご理解いただきたいです。弟の葬儀は親族のみで行う予定です」

1979年にフィンランドのエスポーで生まれたアレキシ・ライホは、1993年にドラマーのヤスカ・ラーチカイネンと共に、チルドレン・オブ・ボドムの前身バンドであるインアースド(Inearthed)を結成した。

1997年にデビューアルバム『Something Wild』をリリースしたチルドレン・オブ・ボドムは、メロディックなデスメタルというその独自のブランドで高い評価を得た。1999年に続くセカンド・アルバム『Hatebreeder』をリリースし、2000年のサード・アルバム『Follow The Reaper』は、フィンランドでバンド初のゴールド認定を獲得。

その後発表した4作のアルバムは、フィンランドのアルバム・チャートで首位を獲得し、同国内で最も売れたバンドのひとつとしての地位を確固たるものにしていく。

また彼は、2016年に英Total Guitar誌が行った一般投票において、メタル界で最も偉大なプレイヤーに選出されるなど、同ジャンルで最も高く評価されたギタリストのひとりとして知られていた。

2019年に、チルドレン・オブ・ボドムのラスト・アルバムとなった『Hexed』のリリースを前に、バンドは解散を発表し、同年12月に最後のライヴを行っていた。

Written By Tim Peacock




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