音楽界の大御所アラン・マッギーが7インチの新レーベル”Creation23″設立
史上最も成功し、アイコニックだったインディペンデント・レーベルのひとつ、クリエイション・レコーズが設立されてから35年がたった。そのクリエイション・レコーズの型破りな創設者にして、音楽界の大御所のアラン・マッギーが7インチ・レコードの新レーベル”Creation23″を設立した。
アラン・マッギー曰く、この新レーベルがあげていることはただ一つ「もう一度レコードを出したい」ということだ。「レコードが恋しくなって、今僕の周りにはいい音楽が沢山あるから、ちょうどいい時期なんじゃないかと思ってね。それと、”23″は僕のラッキー・ナンバーなんだ」。
このCreation23からの第一弾リリースは、北エセックス出身のバンド、Rubber Jawのデビュー・シングル「Feeling Funny」となる。『地球に落ちて来た男』『イレイザーヘッド』『ヴィデオドローム』などの映画作品からアイデアを得て作られたというこの楽曲のミュージック・ビデオはレーベルサイトで公開されており、バンドのDYI精神が感じられる内容になっている。
B面に「Bumpy Faces」を収録した「Feeling Funny」は、バンド自らが手掛けたアートワークと共に、シリアルナンバー入り限定7インチ・カラー・レコードでリリースされる。また、この商品には、一年間バンドの全ライヴに同伴者1名と共に無料で入場できるゴールデン・チケットも同封されている。海外で10月5日に正式リリースされるこのシングル・レコードを今予約すると、先行特典として「Feeling Funny」が即入手できるとのこと。
アラン・マッギーは35年前にクリエイション・レコーズを設立し、オアシス、スーパー・ファーリー・アニマルズ、ライド、プライマル・スクリームからジーザス&メリーチェイン、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、フェルト、ハウス・オブ・ラヴに至るまで多くのスター達を契約してきた。イギリスの代表的なインディー・レーベルのひとつとして広く認められたクリエイション・レコーズは、シューゲイズ作品に最高傑作のひとつとされるマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの『Loveless』によってその名を一躍世間に知らしめ、また今作によって経営破綻した、と言っても過言ではない。
1999年にアラン・マッギーがクリエイション・レコーズとの離脱を発表した後、2000年にはポップトーンズを立ち上げ、国際的なクラブ・イベント”デス・ディスコ”を運営した。クリエイション・レコーズについての映画『アップサイド・ダウン: クリエイションレコーズ・ストーリー』は2010年10月23日と24日にロンドン映画祭で初上映された。このドキュメンタリー映画はジョー・フォスターによってまとめられたクリエイション・レコーズの全キャリアを網羅する34曲を収録したサウンドトラックと共に、イギリスでは2011年5月にDVDでリリース。その後、アルバム単体がクリエイション・レコーズから再発された。
Written By Tim Peacock