2018年アカデミー賞音楽関連ノミネート:ジョン・ウィリアムズ、デスプラ、ハンス・ジマー、メアリー・J.
グラミー賞が音楽界における‘最大の宴’である一方で、アカデミー賞は、ミュージシャンや、作曲家、それが一般に名の知れていない人であっても、輝く瞬間を与える別の機会である。今年のベスト・オリジナル・スコアとベスト・オリジナル・ソングは、ここ数年でも最強であり、その候補者は1月23日に他のオスカー賞ノミネーションと共に発表された。
『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』のジョン・ウィリアムズや、クリストファー・ノーランが監督し第二次世界大戦を描いた『ダンケルク』の音楽を手がけたハンス・ジマーのような有名な巨匠から、インディ・フォーク・シンガーであり、ソングライターのスフィアン・スティーヴンスが映画『君の名前で僕を呼んで』に使用された彼のオリジナル・ソング「Mystery Of Love」でノミネートされるなど、驚きにも満ちている。
メアリー・J.ブライジの最高の年は続いており、R&Bミュージシャンのラファエル・サディークとタウラ・スティンソンとの共作「Mighty River」がベスト・オリジナル・ソングにノミネートされ、また『マッドバウンド 哀しき友情』では彼女は役者として、助演女優賞にもノミネートされた。
ミュージシャンから、映画の作曲家へと転身した多くの人の後をたどるように、レディオヘッドのマルチ・インストゥルメンタリストのジョニー・グリーンウッドは、過去もポール・トーマス・アンダーソン監督のために映画のスコアを手がけており、そのキャリアを成功させている。そして、このたび、『ファントム・スレッド』のスコアがオスカーにノミネートされた。
ベスト・ソング・カテゴリーでは、昨年の『ラ・ラ・ランド』を手がけたデュオが、P.T.バーナムの伝記映画『グレイテスト・ショーマン』からの「This Is Me」でノミネートされ、また、ディズニー映画『リメンバー・ミー』からヒット曲「Remember Me」がノミネート。この曲は、『アナと雪の女王』の「Let It Go」や、『アラジン』『ライオンキング』『美女と野獣』等を手がけた夫妻のチーム、クリステン・アンダーソンとロバート・ロペスというディズニーの大物が手がけている。
ハンス・ジマーとジョン・ウィリアムズは、常にベスト・スコアのノミネーション候補に挙がっているが、作曲家アレクサンドル・デスプラも過去10年間で9つノミネートされている。今年は、ギレルモ・デル・トロの水中で繰り広げられるラヴ・ストーリー『シェイプ・オブ・ウォーター』でノミネートされている。すでに、ゴールデン・グローブ賞を受賞しており、アレクサンドラ・デスプラは、アカデミー賞の最も強力な候補といえるだろう。
第90回アカデミー賞は、2018年3月4日に行なわれる。下記が、音楽関連のノミネーション・リストだ。
オリジナル・ソング(歌曲賞)
メアリー・ J. ブライジ「Mighty River」-『マッドバウンド 哀しき友情』
スフィアン・スティーヴンス「Mystery of Love」-『君の名前で僕を呼んで』
ミゲル feat. ナタリア・ラフォルカデ「Remember Me (Dúo)」 -『リメンバー・ミー』
アンドラ・デイ feat. コモン「Stand Up For Something」-『マーシャル 法廷を変えた男』
ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール「This is Me」 -『グレイテスト・ショーマン』
オリジナル・スコア(作曲賞)
カーター・バーウェル『スリー・ビルボード』
アレクサンドル・デスプラ『シェイプ・オブ・ウォーター』
ジョニー・グリーンウッド『ファントム・スレッド』
ジョン・ウィリアムズ『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』
ハンス・ジマー『ダンケルク』
Written by uDiscover Team