ヤングブラッド、自らの虐待経験に基づく新曲「Hated」をリリース。MVも公開

Published on

8月 25, 2023

ItoMasaki

Yungblud - Photo: Courtesy of High Rise PR

ヤングブラッド（Yungblud）が、先月の「Lowlife」に続く新たなシングル「Hated」をリリースし、これに合わせて、NYを拠点に活動する映像制作デュオ、サンディープ＆チャドリックが監督を務め、虐待やトラウマ、憎しみと共に生きていくことがテーマの痛烈な歌詞の内容を伝えるパワフルなミュージック・ビデオも公開した。

新曲「Hated」は、児童虐待やネグレクト、またその虐待から生まれる永続的なトラウマの予防と啓発に取り組む非営利団体“American Society for the Positive Care of Children”とのパートナーシップによって制作された。

ヤングブラッドこと、本名ドミニク・ハドソンは、この新曲リリースに先駆けてソーシャルメディアに次のような声明を発表している。

「僕は7歳の時、医者から性的虐待を受けた。そのことは、この曲の制作が始まって、プロデューサーに打ち明けるまで、誰にも言ったことがなかった。この曲は、これまでリリースした中で最もパーソナルなものだ。ソフトで優しいものとは程遠い、心の叫びであり、魂の暴露なんだ。最終的には悪い経験やトラウマからの解放がテーマになってる。内なる強さを見つけること。自分の過去を認め、痛みを受け入れ、それに未来を左右させない勇気を持つことをね」

このパワフルで勇敢な新曲は、先月初めに公開された、“新時代”の幕開けを告げるエネルギッシュなアンセム「Lowlife」に続くものだ。プリヤ・ミナスとヤンブラッドが共同監督を務め、ロンドンのカムデンタウンを気取って歩く生意気な幼い頃の彼の姿を追った「Lowlife」のミュージック・ビデオは、MTV Live、MTVU、MTV Biggest Pop、そしてNYタイムズ・スクエアにあるパラマウントの巨大ディスプレイで初公開された。

このミュージック・ビデオについてヤンブラッドは、こう述べている。

「エモ版“シェイムレス俺たちに恥はない”や、ヤク中の“聖トリニアンズ女学院”みたいなものにしたかった。曲を書いている時に、頭の中にはビデオのイメージがあったから、文字通りそれを言葉として紙に書き留めていったんだ。（ビデオを）カムデン・タウンで撮影しなければならないことは分かっていたし、幼い頃の自分と一緒に歩きたかった。実際の記憶や自分が人生で出会った人々に基づいて、彼にこのハチャメチャな世界を案内したかったんだ。それから、人生は常にそんなに深くなくてもいいし、混沌の中にも美があり、災難の中にチャンスがあるという自分自身へのメッセージみたいなものでもある」

Written By Sam Armstrong

ヤングブラッド「Hated」
2023年8月24日発売
iTunes Store / Apple Music / Spotify / YouTube Music / Amazon Music