UB40 Featuring アリ・キャンベル＆アストロのニュー・アルバム『Unprecedented』が発売

Published on

7月 6, 2022

ItoMasaki

UB40 ft. Ali Campbell & Astro - 'Unprecedented' album cover courtesy of UMC

UB40の創設メンバー2人によるレゲエ・ポップ・ユニット、UB40 Featuring アリ・キャンベル＆アストロのニュー・アルバム『Unprecedented』が、ブラック・ヴァイナル仕様の2LP、ホワイト・ヴァイナル仕様の限定盤2LP、CD、限定カセット、そして各デジタル・プラットフォームで発売された。

これらの全フォーマットに、アリ・キャンベルが、40年以上にわたる最愛の友人であり、昨年11月に他界したアストロに捧げるシングル「Sufferer」に加え、アストロが参加した最後の楽曲のひとつ「We’ll Never Find Another Love」が収録されている。

アリ・キャンベルはこのアルバムについて次のように述べている。

「アストロの死は非常にショックな出来事で、いまだに動揺しています。このアルバムは、レコーディング当時、私たちが想像していたよりも、より強く心に訴える、特別なものになりました。アストロは、私たちが最後のミックスを終えたわずか2週間後に悲痛な思いでこの世を去ったので、これは彼の思い出を残すための作品でもあります」

アルバム収録楽曲

「We’ll Never Find Another Love」には、アストロをフィーチャーしたグループ最後のオリジナル楽曲のひとつだ。アルバム『Unprecedented』には、クリス・クリストファーソンの「Sunday Mornin’ Coming Down」、スティーヴィー・ワンダーの「Do Yourself A Favor」、イースト17「Stay Another Day」など、ジャンルの垣根を超えたカヴァー曲を収録。

また、フライトナーズの「What Have I Done」、ガッピー・ランクスの「Heaven In Her Eyes」、ルイザ・マークの「Caught You In A Lie」（アリ・キャンベルの娘インディカがリード・ヴォーカルを務める）など、より本格的なレゲエ・カヴァーも収録されている。「What Have I Done」は下記よりお聴きいただける。

すでにメディアから高い評価を得ているアルバム『Unprecedented』について、レトロポップ誌はこう称している。

「アストロが亡くなる前に制作された楽曲でありながら、2人の40年にわたる絆を反映し、その多くに新たな意味が宿された。一方で、彼らの時代を超越したサウンドはこのアルバムに詰まっており、驚くほどポジティブで前向きな印象を与える」

このニュー・アルバムは、2021年11月にアストロが悲劇的な死を遂げる前に、アリ・キャンベルと共作した最後の作品となる。アストロことテレンス・ウィルソンは、1979年に結成されて間もないUB40に加入し、ヴォーカルと共に、トランペットとパーカッションを担当した。

2018年には、アストロの3ヶ月前に亡くなったミッキー・ヴァーチューも参加した、UB40 Featuring アリ、アストロ＆ミッキーによるアルバム『A Real Labour Of Love』がリリースされており、全英アルバム・チャートで2位に初登場、翌週も3位にとどまり、その後1ヶ月にわたって全英TOP10圏内をキープした。

Written By Tim Peacock