故ジュース・ワールドの未発表曲を収録した『The Pre-Party (Extended) EP』がリリース

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10月 21, 2024

ItoMasaki

Cover: Courtesy of Interscope Records

故ジュース・ワールド（Juice WRLD）の新たな作品『The Pre-Party (Extended) EP』がリリースされ、ミニマルでメロディアスな「Both Ways 」と、ダークで重厚な「Cavalier」という、2つの未発表曲が解禁となった。

「Both Ways」は、ジュースの友人でありコラボレーターでもあるトリッピー・レッドが出演し、トリッピーとドットコムニルヴァンが共同監督を務めるミュージック・ビデオもあわせて公開されている。

「Both Ways」は、ジュースの右腕とも言えるプロデューサー、ニック・ミラと、ファラオ・ヴァイス（イアン・ディオール、ザ・キッド・ラロイ、リル・ピープといったアーティストともコラボしている）との共作となる。

一方、「Cavalier」はまた別の意味でファンにとって特別な楽曲だ。ジュースが2019年のインスタグラムのライブ配信でこの曲をレコーディングしている様子が、今でもオンラインで見ることができる。同曲は、ミーゴスやチーフ・キーフとの仕事で知られる808マフィアのメンバー、パープスとイアン・フランシスがプロデュースを手掛けている。

『The Pre-Party (Extended)』は、9月9日午前9時にリリースされた『The Pre-Party』に続く作品となる。「999」は、ジュース・ワールドのファンの間で大切にされている数字で、悪い状況をポジティブに変えるという概念を象徴しているという。

『The Pre-Party』には、彼の遺作となる「World Tour (Aquafina)」と、ヤング・サグをフィーチャーした「Lightyears」の2曲が収録。また、昨年12月には、ベニー・ブランコがプロデュースを手掛け、エミネムをフィーチャーした「Lace It」がリリースされた。

エミネムとのコラボ曲のリリース時、ジュース・ワールドの母カーメラ・ウォレスは次のような声明を発表していた。

「ジャラドが大ファンだったエミネムの曲を自宅で繰り返しかけていたのを思い出します。これは私にとって嬉しくもあり、悲しくもある瞬間です。ジャラドが尊敬していた人と音楽を作るチャンスがあったことを嬉しく思うと同時に、彼がこの瞬間に立ち会えないことを悲しく思います。ジャラドはあまりにも早く私たちのもとを去ってしまいました」

2020年4月、カーメラ・ウォレスは、個人からの寄付に加え、グレードAとインタースコープ・レコードからの追加支援を受けながら、息子ジュースのレガシーを称え、メンタルヘルス問題や薬物依存に対処するための予防策やプログラムを提供しながら若者たちを支援することを目的とした“Live Free 999”基金を設立。同基金のウェブサイトでは、彼らの使命として「メンタルヘルスや依存症に関する傷痕を取り除き、それを巡る対話を当たり前のものにすること」を掲げている。

Written By Hannah Zwick