英ラップ・アイコン、ストームジーが新アルバム『This Is What I Mean』の発売を発表
現代UKを代表するラップ・アイコン、ストームジー(Stormzy)が待望のニュー・アルバム『This Is What I Mean』を2022年11月25日に全世界同時リリースすることを発表した。
約3年間の活動休止を経てソーシャルメディアに復帰したストームジーは、アルバムの鮮烈なジャケット写真をトラックリストと共に公開。玄関先に置かれた手紙には、アルバム・タイトル「This Is What I Mean」の文字が記されている。
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This Is What I Mean
25th Novemberhttps://t.co/Djl776KRl3 pic.twitter.com/uSGqoB9FUD
— Stormzy (@stormzy) October 12, 2022
英国のみならず世界の音楽シーンにおいて最も優れたラッパー、ミュージシャンの1人であり、カルチャー・アイコンでとしても知られるストームジーにとって3作目のスタジオ・アルバムとなるこの新作は、ソウル、ヒップホップなど様々なジャンルのエッセンスを見事に凝縮した、紛れもなくモダン・クラシックと呼ぶにふさわしい作品に仕上がっている。
前作『Gang Signs & Prayer』と『Heavy Is The Head』から大胆かつ勇敢な飛躍を遂げ、弱さ、後悔、儚さ、癒し、喜び、勝利など、パーソナルなテーマを突き詰め歌詞にした本作は、単にポップ・チャートのための音楽ではなく、むしろ音楽への親密なラブレターと言えるだろう。
このアルバムの原動力となっている大胆さは、これまでの彼の作品よりも深く、はるかにスピリチュアルなところから生じている。新型コロナウイルスの大流行によるロックダウンは、その短いキャリアで得た成功やアワードの代償として彼が長らく手に入れることができなかったもの、つまり時間を彼に与えた。そして、グラストンベリー・フェスティバルで得た達成感のおかげで、彼は初めてそれを最大限に活かすことができるようになったのだ。
このアルバムを形成する創造的エネルギーの多くは、エセックス州ブラックウォーター川の河口にあり、干潮時に1日4時間だけローマン・コーズウェイを通ってアクセスできるオシー島で行われたストームジーの音楽合宿から生まれた。
彼は、その島で(今後名前が発表されるであろう)一流プロデューサーやミュージシャンたちと毎朝一緒に食事をし、祈り、そして残りの時間で、お互いの才能に刺激されながら、創造力を高めていったとストームジーは語る。
「音楽合宿というと、きつくて気が滅入るようなイメージがあるだろ。人は“アルバムを作らなければならない。ヒット作を作らないといけない”と言うが、このアルバムの制作は美しく自由に感じられた。俺たちは皆ミュージシャンですが、常に音楽だけをやっていたわけではない。ある日はサッカーをしたり、写真を撮りながら散歩もした。そして、その副産物として、とても美しい音楽が生まれたんだ。その精神と世界的ミュージシャン、最高のプロデューサー、ライター、アーティストが一つの空間に集まれば、誰も想像できないようなものが生まれるんだよ。何が出てくるか計算もできない。そしてそれがこのアルバムの大きな部分を占めている」
Written By Will Schube
ストームジー『This Is What I Mean』
2022年11月25日発売
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