「ディズニーにまじ怒ってる」と歌うセイレム・イリース「Mad at Disney」がTikTok発で大ヒット中
My fairy grandma warned me
Cinderella’s story / Only ended in a bad divorce
妖精のおばあさんに忠告された
シンデレラのお話は / 最悪な離婚でおわるだけって
I’m mad at Disney, Disney / They tricked me, tricked me
No more wishing on a shooting star
あたしディスニーに怒ってる / やつらに騙された
もう星に願いなんてしない
とディズニーに対する皮肉と、うまくいかない恋愛について歌う歌詞がTikTokで大拡散し、8月末から世界中でストリーミング回数が急上昇。9月に入るとSpotifyのグローバルの「バイラルトップ50」チャートにて1位を獲得し、日本のSpotifyの「バイラルトップ50」でも1位を獲得したセイレム・イリース(salem ilese)が歌う「Mad at Disney(マッド・アット・ディズニー)」が話題となっている。
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「Mad at Disney」を歌うセイレム・イリースは、カリフォルニアで生まれの現在21歳のシンガー・ソングライター。12歳の頃、シェールの楽曲も手掛けたBonnie Hayesに作詞作曲を教わり、バークリー音楽学校で音楽を学ぶが、途中で退学。
その後ロサンゼルスを活動拠点とし、2019年に一緒にソング・ライティングをしていたJason HahsがCGでリメイクされた『ライオン・キング』を見たあとに呟いた「I’m really mad at Disney」というフレーズからインスピレーションを受け、幼い頃からディズニーの大ファンの一人でもありながら、敢えて《白馬に乗った王子様が自分を助け出してくれることを夢見ていたのに、実際には好きな男の子にデートをすっぽかされてしまう、理想と現実の差》を「Mad at Disney」という楽曲で表現したという。
そして、2020年7月24日にリリースされた「Mad at Disney」が話題を呼んだことで、サーフェシズの「Sunday Best」をブレイクさせたTenThousand ProjectsのHomemade Projectsと契約。その後もTikTokにて「Mad at Disney」を使った動画は投稿され続け、9月29日現在で210万本も投稿されている。
楽曲は「とんでもないポップソング」(Stereogum)、「飛び跳ねる、4つのオン・ザ・フロアのポップ・ミサイル」(Rolling Stone)と批評家からも好評を得ている。
セイレム・イリース「Mad at Disney」
2020年7月24日配信
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