ロバート・グラスパーがLoma Vista Recordings移籍第一弾ミックステープ『Fuck Yo Feelings』発売
これまで今年設立80周年を迎えたブルーノートにこれまで在籍し、2012年ロバート・グラスパー・エクスペリメント名義の『Black Radio』をはじめとし、ヒット作をリリースしてきたジャズの革命児、ロバート・グラスパーが心機一転、Loma Vista Recordingsに移籍し、ミックステープ作品『Fuck Yo Feelings』を発売した。(2019年12月4日日本のみCD発売決定)
本作は、グラスパーが今年5月18日、19日の2日間にスタジオを予約、今年のSUMMER SONIC 2019でもともに来日したデリック・ホッジ(b)とクリス・デイヴ(ds)にまず声をかけ、さらにミュージシャンの友人たちを招きセッションした記録で、失われた即興の芸術とその場でしかできないコラボレーションが、親密な関係と真の芸術性から生まれた作品となっている。
グラスパー・サウンドのジャンルを定義するのは難しいが、本作でもジャズ、ヒップホップ、ネオソウルのユニークなブレンドは健在。これまで同様のその系譜に現在の時代ならではのインスピレーションを受けたアップデートであり、グラスパーにしか集められないさまざまなシーンにおける傑出したアーティストたちとコラボレート。参加アーティストは、ヤシーン・ベイ、ハービー・ハンコック、アンドラ・デイ、YBNコーデー、テラス・マーティン、ベイビー・ローズ、ビラル、バディ、デンゼル・カレー、ミック・ジャニックス、SiR、ラプソディーなど幅広く豪華。
また、本作は2013年のグラミー賞で最優秀R&Bアルバムを受賞した『Black Radio』以来、約10年ぶりにグラスパーがクリス・デイヴとデリック・ホッジの3人による初の録音ともなっている。
ロバート・グラスパー自身の名義としては、2016年のエクスペリメント作品『ArtScience』以来約3年ぶりの新作だが、自身の名義以外にもここ数年コモンとカリーム・リギンスと共に組んだAugust Greene、テラス・マーティン、クリスチャン・スコット、デリック・ホッジ、テイラー・マクファーリン、ジャスティン・タイソンを組んでいるバンドR+R=NOWなどでも活動してきたほか、ケンドリック・ラマ―の世紀の傑作『To Pimp a Butterfly』にも大きく貢献し、また直近ではロック・アーティスト、ブリタニー・ハワードの初ソロ作品『Jaime』 にも参加している。
ロバート・グラスパーは本日から11月3日までニューヨークの老舗ジャズ・クラブ、ブルーノートにて28日間、レジデンス56公演を行うが、ロバート・グラスパー・アコースティック・トリオ(ft.ヴィンセンテ・アーチャー、ダミオン・リード)、J.ディラ、ロイ・ハーグローヴ、スティーヴィ―・ワンダーへのスペシャル・トリビュート・ライヴ、オリジナル・ロバート・グラスパー・エクスペリメント、ヤシーン・ベイ、ルーク・ジェイムス、エスペランサ・、ジャスティン・タイソン、スラム・ヴィレッジのT3などさまざまな編成でのライヴが予定されている。
本作のセッション風景を存分にフィーチャーしたドキュメンタリー動画も公開となっている。
ロバート・グラスパー『Fuck Yo Feelings』
国内盤CD(12/4発売) / iTunes / Apple Music / Spotify
ロバート・グラスパーも出演ドキュメンタリー映画
ドキュメンタリー映画『ブルーノート・レコード ジャズを超えて』
2019年9月6日(金)、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
日本公式サイト
監督:ソフィー・フーバー
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