現在84歳リンゴ・スターの新作『Look Up』はカントリー・アルバム。T・ボーン・バーネットが共作

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リンゴ・スター(Ringo Starr)が6年ぶりのフル・アルバムとなる『Look Up』を2025年1月10日にリリースすることを発表した。

『Look Up』は、T・ボーン・バーネットがプロデュースと楽曲の共同作曲を担当した新作カントリー・アルバムで、ナッシュヴィルとロサンゼルスで今年に入って録音された11のオリジナル曲が収録される。リリースに先立ち、先行トラックの「Time On My Hands」が配信されている。

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アルバムの内容

『Look Up』に収録される11曲のうち9曲は、T・ボーン・バーネットが単独あるいは共同で作曲したもので、残り2曲のうち一つはビリー・スワンの作、もう一つはリンゴ・スターとブルース・シュガーの共作曲となっている。リンゴ・スターはすべての楽曲で歌とドラムを担当しているほか、アリソン・クラウスが参加したクロージング・ナンバー「Thankful」では作曲にも加わっている。

さらにT・ボーン・バーネットはこのアルバムのため、アリソン・クラウス以外にもビリー・ストリングス、ラーキン・ポー、ルーシャス、モリー・タトルなど、現在のナッシュヴィルでもっとも勢いのある精鋭たちを起用。先行トラック「Time On My Hands」は、T・ボーン・バーネットがポール・ケナリー、ダニエル・タシアン(彼はブルース・シュガーとともに本作の共同プロデューサーにも名を連ねる)の二人との共作である。

 

リンゴとカントリー

リンゴ・スターは生涯に亘ってカントリー・ミュージックを愛好してきたが、そのことは彼の輝かしいキャリアを通じて明らかであり、よく語られてきた。彼はザ・ビートルズに在籍していた時期(代表例は「Act Naturally」「What Goes On」「Don’t Pass Me By」など)にも、それ以前のロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズ時代にも、カントリー・ソングやカントリー調の楽曲を数多く演奏/作曲してきた。

そして、彼のソロ2作目となった1970年作『Country Album』は、その名の通りのカントリー・アルバムとなった。また、カントリーやブルースを心から愛していた彼は、10代のころにロンドンからテキサスへ移住しようとしたこともあった。そのきっかけは、ライトニン・ホプキンスがヒューストンに住んでいると知ったことだった。

この新作アルバムは、ロサンゼルスで2022年に行われたイベントにてリンゴ・スターとT・ボーン・バーネットが偶然の再会を果たしたことで実現に向かって動き出した(二人の初対面は1970年代のことだった)。そこでリンゴ・スターは、当時制作していたEP用に楽曲を提供してほしいとT・ボーン・バーネットに依頼。バーネットはこの仕事に熱心に取り組み、いずれもカントリー調の楽曲を9つも作曲した。それが契機となり、リンゴ・スターは『Look Up』の制作に乗り出した。そんな同作は、彼にとって50年以上ぶりのカントリー・アルバムにして、2019年以来のフル・アルバムとなる。

アルバムのリリースに合わせ、リンゴ・スターは収録曲をナッシュヴィルで披露する予定。2025年1月14日と15日に、彼は有名なライマン・オーディトリアムでヘッドライナー公演を行うのである。この公演のチケットは10月25日にryman.comにて発売予定。また、リンゴ・スターとT・ボーン・バーネットは、10月22日の米国東部標準時19時(日本時間9時)にTalkShopLive®(ライヴ・ストリーミングを活用した大手ソーシャル・セリング・プラットフォーム)の番組にも出演する。

さらに、リンゴ・スター&フレンズは2025年1月14日と15日の二夜にわたり、ナッシュヴィルの名所であるライマン・オーディトリアムで新たなカントリー・ナンバーの数々を披露する。本公演のチケットは2024年10月25日に発売予定。


リンゴとT・ボーン・バーネットのコメント

リンゴ・スター

「俺のカントリー・ミュージックへの愛はいまも昔も変わらない。だけどT・ボーンに曲を書いてほしいと頼んだときは、それがカントリー・ナンバーになるとは思ってもいなかった。でもご覧のように結局はそうなったし、それは素晴らしい楽曲だった。当時は一連のEPを作っているころだったから、俺はカントリーのEPを彼と作ろうかと考えた。でも彼が9曲も作ってきてくれたことで、アルバムを作るべきだと思ったんだ!実現させることができて本当に嬉しいよ。T・ボーンや、このレコードの制作に協力してくれた素晴らしいミュージシャンのみんなに、感謝と”ピース&ラヴ”の想いを伝えたい。作っていて楽しいアルバムだったし、聴いてくれるみんなにも楽しんでもらえるといいな」

Photo : Dan Winters

T・ボーン・バーネット

「俺は記憶を遡れる(あるいは遡りたいと思う)限り、ずっとリンゴ・スターのことが大好きだったし、彼の演奏や、歌や、彼の美学が大好きだった。彼のあとに登場したドラマーはもれなく、ドラムに対する彼の独創的なアプローチの影響を受けている。それに彼はいつだって最高のロカビリー・シンガーだし、彼の歌うバラードも聴く人の心を揺さぶる。彼と一緒にこの作品を作れたことは、俺にとって60年来の夢が叶ったようなものだ。音楽業界で長く過ごしてきたけど、その中で俺が成し遂げてきたことはどれも、彼や彼のバンドが存在しなければあり得なかった。何よりこのアルバムは、俺や俺のような人たちに彼が与えてくれたものへの感謝を伝える作品なんだ」

Written By uDiscover Team


リンゴ・スター『Look Up
2025年1月10日発売
CD&LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music

1. Breathless (feat. Billy Strings)
2. Look Up (feat. Molly Tuttle)
3. Time On My Hands
4. Never Let Me Go (feat. Billy Strings)
5. I Live For Your Love (feat. Molly Tuttle)
6. Come Back (feat. Lucius)
7. Can You Hear Me Call (feat. Molly Tuttle)
8. Rosetta (feat. Billy Strings and Larkin Poe)
9. You Want Some
10. String Theory (feat. Molly Tuttle)
11. Thankful (feat. Alison Krauss)




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