ニッキー・ミナージュの新作『Pink Friday 2』が全米1位を獲得。女性ラッパーとして史上最多に

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12月 18, 2023

ItoMasaki

Nicki Minaj - Photo: Kevin Mazur/Getty Images for MTV

2023年12月8日に発売されたニッキー・ミナージュ（Nicki Minaj）のニュー・アルバム『Pink Friday 2』が全米アルバムチャートにて初登場1位を記録した。

これは彼女にとっては、2011年のデビューアルバム『Pink Friday』、翌年の『Pink Friday: Roman Reloaded』に続く3作目の全米アルバム1位獲得作品となり、女性ラッパーとしては史上最多の全米1位獲得作品数（3枚）となった。

また12月15日には、新曲「Love Me Enough (feat. Monica, Keyshia Cole)」とゲストとして50セントが追加された「Beep Beep」が追加された『Pink Friday 2 (Gag City Deluxe)』も配信されている。

J.コール、ドレイク、リル・ウージー・ヴァート、リル・ウェインなどの豪華ゲストを迎え、フィニアス、ボーイ・ワンダ、ATLジェイコブがプロデュースを手掛けた同アルバムは、今年のヒップホップにて最も注目を集める作品の一つだ。

全22曲、70分以上にも及ぶこのアルバムで、ニッキーはファンが夢中になるようなヒット曲を多数提供している。オープニング曲「 Are You Gone Already」はビリー・アイリッシュの「when the party’s over」をサンプリングし、プロデュースはフィニアスによるもので、アルバムに登場する最初のゲストは、6曲目の「Let Me Calm Down」にフィーチャーされているJ.コールだ。

「Let Me Calm Down」に続く「RNB」では、ニッキーのヤング・マネー・エンターテインメントでのメンターであるリル・ウェインがテイト・コバンと共にゲストで参加。ドレイクをフィーチャーし、SZAからのヴォイス・メールをサンプリングした「Needle」で、彼女はこうラップしている。

Shading like silhouettes, spinning like pirouettes
It gave nothing, bi**h, thank you for zero, next
Damn, Drizzy, another bitter ex, shout out my intellects
シルエットのように陰影をつけ、ピルエットのように回転する
何も与えてくれなかった、ビッチ、ゼロにありがとう、次よ
くそったれ、ドリジー（ドレイク）、またひとり苦い元彼、私の知性を叫んで

他にも、「Cowgirl」にはLourdizを迎え、「Everybody」にはリル・ウージー・ヴァートが参加。ジャマイカ人アーティストのスキリベングとスケンが参加した母国トリニダード・トバゴへの頌歌「Forward From Trini」でニッキーはこうラップしている。

You get me, man, you get me
Wh-where Trinidad, Jamaica pop s__t
Guyana, Barbados inna yuh top s__t
Bahamas, Saint Thomas, Turks and Caicos
Belize, Saint Kitts, Haiti and Lagos
私のことわかってる、ねえ、わかってるわよね
トリニダード、ジャマイカでは人気なの
ガイアナ、バルバドスでもトップクラス
バハマ、セント・トーマス、タークス・カイコス
ベリーズ、セントキッツ、ハイチ、ラゴスでも

さらにフューチャーをゲストに迎えた「Nicki Hendrix」やターシャ・コブスをフィーチャーした「Blessings」のほか、同アルバムには「Super Freaky Girl」や「Red Ruby Da Sleeze」、さらに、これまでの強烈なヒップホップからは一転、美しい歌声と洗練されたエモーショナルなポップ・サウンドが特徴的な「Last Time I Saw You」を含む先行シングルも多数収録されている。

「Last Time I Saw You」のサビで、ニッキーは「最後に会ったとき、もっと強く抱きしめておけばよかった」としっとりと歌い上げている。