M.I.A.、新作アルバム『MATA』のジャケット写真と先行楽曲「Beep」を公開
M.I.A.が2022年10月14日にリリース予定のニュー・アルバム『MATA』から、先日リリースされた「Popular」に続く最新シングル「Beep」をアルバムのジャケット写真と共に公開した。M.I.A.はこの新曲で、次のようにラップする。
Next gen transcend women and men
Bring a noise, make it count, yeah, do it again
Never stop, never give up, don’t pretend
Tell a friend all the rules you’re gonna bend.
次世代は女や男を超越する
音を鳴らし、後悔しないように頑張って、その調子でもう一度
やめてはダメ、諦めるな、見て見ぬ振りはするな
お前が変えようとしている全てのルールを伝えろ
<関連記事>
・リル・ベイビー、ティアーズ・フォー・フィアーズをサンプリング
・エルトンとブリトニーの新曲「Hold Me Closer」ヒットまでの経由と理由
新作アルバム『MATA』のジャケット写真には、カラフルで万華鏡のような模様に囲まれた茨の冠をかぶったM.I.A.の顔写真がフィーチャーされており、その上に彼女のステージネームがメタリックな紋章のように描かれている。
M.I.A.がディプロとBoaz van de Beatzとタッグを組んだ、自己愛についての力強いアンセムである「Popular」で、彼女はこうラップしている。
Yeah, love me like I love me, love me
Suddenly it’s about me, ‘bout me
Now you wanna be around me, ‘round me
‘Cause I love myself, I’m livin’ my best life.”
そう、私が愛しているように私を愛して、私を愛して
唐突だけど、私のことよ、私よ
今、あんたは私の傍にいたいでしょう、私の傍に
私は自分を愛しているから、私は最高の人生を生きている
今年5月、M.I.A.はアイランド・レコード移籍第一弾シングルとなる「The One」の公開にあわせて、ニュー・アルバム『MATA』のリリースを発表していた。その際、Apple Musicのゼイン・ロウの番組に出演した彼女は、同アルバムのついて次のように明かしていた。
「このアルバムを作る上で、ちょっとした葛藤があったと思います。ちょっとした衝突なんですが、その衝突とは、自分のエゴとスピリチュアリティのようなものです。そういった衝突が起こるのは、ミュージシャンとしてある程度のエゴがないとやっていけないからでしょう。そして、音楽というジャンルもまた、すべて自己中心的なものなのです」
M.I.A.は、この作品が彼女自身の中にある複数の側面を表現していると説明し、アルバムへの多次元的なアプローチについてこう述べている。
「私はなんというか、タミル人である自分を手放すことができなかったんです。ですからこのアルバムの半分にはそれが反映されています。なぜって私は私だから。それが私の言語であり、こういったビートやサウンドを作るためのツールでもあります。でも、そこに込めたメッセージは、平和な場所に行き着くことだけだと思っています」
Written By Rhian Daly
M.I.A.『MATA』
2022年10月14日発売
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
- リル・ベイビー、ティアーズ・フォー・フィアーズをサンプリング
- エルトンとブリトニーの新曲「Hold Me Closer」ヒットまでの経由と理由
- ショーン・ポールが最新アルバム『Scorcha』をリリース
- オーロラの新曲を使用した『アサシン クリード』の予告編映像が公開
- グラス・アニマルズ「Heat Wave」が4週連続全米1位。25年ぶりの快挙
- 2010年代世界の音楽シーン総まとめ:大きな変革の10年を9つの要素で振り返る