リンダ・マッカートニー、ベスト・アルバム『Wide Prairie』初の再発決定

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リンダ・マッカートニーが1970年代初頭から1990年代にかけてレコーディングした楽曲を収録した作品として、彼女が亡くなったあとの1998年に発売された『Wide Prairie』が2019年8月2日に再リリースされることが決定した.『Wide Prairie』はホワイト/ブルーの限定カラー・ヴァイナルと通常のブラック・ヴァイナル、デジタル及びストリーミング・サービスでリリースされる。今回の発売は、1998年のオリジナル・リリース以来、初の再発となる。リンダの単独名義でリリースされた唯一のアルバムである『Wide Prairie』は、彼女が1972年から80年の間にウイングスのメンバーとして単独あるいは共同で制作した曲を始めスージー・アンド・ザ・レッド・ストライプス名でリリースされたシングル「Seaside Woman / B-side to Seaside」や、マクガイヤ・シスターズ、ザ・コースターズなどのカヴァー、さらに彼女にとって最後のレコーディングとなった「The Light Comes from Within」(ポールと共作・共演し、息子のジェイムズがエレキおよびアコースティック・ギターを演奏)を含む80~90年代にかけてのソロ・ワークなどリンダがヴォーカルやさまざまな楽器を演奏した楽曲によって構成されている。

このアルバム『Wide Prairie』はジャマイカ、パリ、ナッシュビルそしてサセックスなどいろいろなところでレコーディングされ、夫のポール、息子のジェイムズやウイングスのメンバーのデニー・レイン、デニー・シーウェル、ヘンリー・マカロック、ジミー・マカロック、ジョー・イングリッシュ、ローレンス・ジューバーのほか「The White Coated Man」や「Cow」を共作したカーラ・レーン、そしてリー・スクラッチ・ペリーと彼のブラック・アーク・スタジオのバンド・メンバーであるボリス・ガーディナー、ウインストン・ライターそしてマイキー・ブーらの協力を得て制作されている。

このアルバムに収録されている2つの楽曲はリンダが音楽と写真以外にも関心を持っていたことを十分に物語っている。「Seaside Woman」はオスカー・グリロによるショート・フィルムへと発展し、それは1980年にカンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した。また、「Oriental Nightfish」もリンダとイアン・イームスによって同名の短編映画が制作されている。

また、イギリスで初開催される〈リンダ・マッカートニー 回顧展〉 を記念して、『Wide Prairie』の限定カラー・ヴァイナルがグラスゴーのケルヴィングローヴ美術館・博物館においてアルバムのリリースの1か月前に当たる7月5日の初日から独占販売される。リンダの写真を回顧する展覧会はポール、メアリー、そしてステラ・マッカートニーによってキュレーションされている。


リンダ・マッカートニー『Wide Prairie』
2019年8月2日発売
LP(ブラック・ヴァイナル)
LP(カラー・ヴァイナル)




 

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