リル・ウェイン、TikTokで話題「She Will」のインストを公開。新作『Tha Carter VI』は6/6発売
「Lollipop」で知られるラッパーのリル・ウェイン(Lil Wayne)が、ファンの期待に応えるかたちで、2011年のヒット曲「She Will」のインストゥルメンタル・ヴァージョンをリリースした。
「She Will」は、最近TikTok上で大きな注目を集めており、壁などに背を向けて立ち、足を交互に跳ねるように動かすダンス・チャレンジがバズったことで、2024年2月には米ビルボードによるTikTok上の人気曲をランク付けしたチャート“TikTok Billboard Top 50”の首位に立った。
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この曲は、音声冒頭で「Ladies and gentlemen, Drizzy(皆さん、ドリズィ[ドレイクの愛称]の登場です)」というナレーションが入り、すぐにT-Minusが手がけたビートに切り替わる。今回のインストゥルメンタルver.公開によって、ファンたちはより手軽にこのダンス・チャレンジに参加できるようになった。
リル・ウェインとドレイクのコラボ曲「She Will」は2011年にリリースされ、全米シングル・チャートで(Billboard Hot 100)で初登場3位を記録。リル・ウェインにとってキャリアで2番目に高い順位でのチャート入りとなった。元々ドレイクのために作られたこの楽曲のヴァースには、当初リック・ロスが参加する予定だったが、最終的にリル・ウェインの代表曲のひとつとなった。
プロデューサーのT-Minusは2011年に行われたComplex誌のインタビューで、「40(ドレイクのエンジニア)が仕上げたミックスを聴いたウェインが“ワオ、この曲は自分のアルバムに入れるべきだ”と言ったんだ」と語っている。結果的にその判断が功を奏し、14年近く経った今も、この曲は多くのリスナーに親しまれている。
『Tha Carter VI』発売へ
現在、リル・ウェインは、長年続いているミックステープ・シリーズの第6弾『Tha Carter VI』のリリースに向けて準備を進めている。このアルバムは、ちょうど「She Will」がTikTokで話題を集めていた頃に発表され、リリース日は6月6日とされている。
発売日は、自身が出演したスキンケアブランド「セタフィル(Cetaphil)」のスーパーボウルCM内でも明かされており、同CMの中で彼は、故郷ニューオーリンズで開催される第59回スーパーボウルのハーフタイムショーへの出演を熱望していたことをネタにしていた。
2020年の『Funeral』以来のフル・アルバムとなる『Tha Carter VI』について、今月初旬のアルバム発売発表時、リル・ウェインは次のようにコメントしている。
「自分がこの世に生まれたのには理由がある。自分を超えるのは難しいかもしれないが、“自分らしくいる”のは簡単だ。だから、そうしているんだ」
また、彼はこの新作へ次のゲストが参加していることをRollin Stoneに明かしている。
・マイリー・サイラス / Miley Cyrus
・ビリー・アイリッシュ / Billie Eilish
・ワイクリフ・ジーン/ Wyclef Jean
・アンドレア・ボチェッリ / Andrea Bocelli
・イェ / Ye (as a producer)
・ウィージー / Wheezy
・マシン・ガン・ケリー / mgk
・エレファント・マン / Elephant Man
・カメロン・カーター / Kameron Carter (Wayne’s son)
・ボノ / Bono (U2)
Written By Sam Armstrong
リル・ウェイン、ドレイク「She Will」
2011年8月16日発売
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