コロンビア生まれのカリ・ウチス、2作目のスペイン語アルバム『Orquídeas』を発売
コロンビア生まれ、米ヴァージニア州育ちの女性シンガーソングライター、カリ・ウチス(Kali Uchis)が新たなスペイン語アルバム『Orquídeas(*花の蘭の意味)』を2024年1月12日にリリースした。
このアルバムは、カリが長年のパートナーであるドン・トリヴァーとの間に初めての子を妊娠したことを明かす、CHILDスタジオ制作による新曲「Tu Corazón es Mío」のミュージック・ビデオ公開直後にリリースされた。同ビデオは以下よりご覧いただける。
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彼女はニュー・アルバムのタイトルについて次のように語っている。
「私たちの国には地球上のどこよりも多くの種類の蘭が存在します。蘭はコロンビアの国花であり、愛と豊穣を象徴です。私は常にその花に強く惹かれ、磁力を感じていました。このアルバムは、蘭という花の、時代を超越した、その不気味で、神秘的で、印象的で、優雅で官能的な魅力にインスパイアされています。この新鮮なエネルギーの広がりを通じて、私は音楽界におけるラティーナの見方を再定義したいと思っています」
カリ・ウチスの2作目のスペイン語アルバム、4作目のスタジオ・アルバムとなる『Orquídeas』には、彼女にとってこれまでで最も成功したラテン・シングルとなっている「Te Mata」の他、エル・アルファとシティ・ガールズのJTをフィーチャーしたグローバル・シングル「Muñekita」、同じくコロンビア出身のカロルGと共演した「Labios Mordidos」、さらにペソ・プルマとラウ・アレハンドロをゲストに迎えた楽曲など、ラテン音楽界の大物たちとのコラボ曲が多数収録されている。
昨年10月、カリ・ウチスが自身のインスタグラムに投稿したニュー・アルバムのティザー動画は、昨年リリースされた前作『Red Moon In Venus』の予告動画といくつかの類似点があったことから注目を集めていた。
“Kali Uchis Album 4”の文字が映し出されたテレビ画面から幕を開けるこの動画では、彼女が手に持っているリモコンのボタンを押すと、英語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語の4つの言語のオプションが表示され、彼女がスペイン語を選択した後、画面はタイトルの“Orquídeas”の文字が記された花の背景に切り替わる。
昨年8月、カリ・ウチスはエル・アルファとシティ・ガールズのJTをフィーチャーした先行シングル「Muñekita」を解禁し、この新たなスペイン語アルバムのリリースを発表した。
昨年3月にリリースされ、高い評価を獲得した前作アルバム『Red Moon In Venus』は、Rolling Stone、Pitchfork、Complex、ワシントン・ポスト、Variety、ビルボードなどの様々なメディアの2023年度の年間ベスト・アルバムのひとつに選出されている。全米アルバム・チャート(Billboard 200)で自身初のTOP10入りとなる初登場4位を飾った同アルバムは、ゴールド認定された「Moonlight」や、サマー・ウォーカー、ドン・トリヴァー、オマー・アポロとのコラボ曲などを収録。
また、このアルバム発売を記念した、ソールド・アウト続出の2部構成のヘッドライン・ツアー“Red Moon In Venus Tour”は今月初めに閉幕しており、日程にはLAのハリウッドボウル、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホール、シカゴのアラゴン・ボールルームなどのアイコニックな会場も含まれていた。
Written By Will Schube
カリ・ウチス『Orquídeas』
2024年1月12日発売
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