イーサーン、最新EP『Fascination Street Sessions』を3月に発売。先行シングル解禁
ノルウェー出身のプログレッシブ・メタルのパイオニアであるエンペラーの主要メンバー、イーサーン(Ihsahn)が、最新EP『Fascination Street Sessions』を3月24日にリリースすることを発表し、先行シングル「Contorted Monuments」を解禁した。
ジャンルの垣根を超えて進化を続けるイーサーンの音楽的ジャーニーは、常に魅力と啓示に溢れている。コラボレーション・プロジェクトとプロダクションに強いこだわりを持つ彼は、2曲のオリジナル・ソングと1曲のカヴァーを収録した3曲入りこのEPを、URMアカデミーがオファーする音楽制作を学ぶためのオンライン教育プログラムとFascination Street Studioのプロデューサー兼エンジニアのイェンス・ボグレン (オーペス、ディム・ボルギル、アーチ・エネミー、パワーウルフらの作品を手掛けた) とタッグを組んで制作した。
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イーサーンはプロデューサーのイェンス・ボグレンについて次のようにコメントしている。
「イェンスと彼のチームとは10年以上ミキシングとマスタリングの仕事をしているが、このコースはプリプロダクションからファイナル・マスターまでを網羅しているので、自分がいくつかのデモ音源を書き、イェンスには最初から関わってもらったよ」
さらに、同プロジェクトには、イーサーンのバンドで長年ドラマーを務めるトビアス・オルネス・アンダーセンとキーボーディストのオイスタイン・アードランドも参加し、Fascination Street Studiosで10日間かけてレコーディングを行った。オイスタイン・アードランドはオリジナル曲「The Observer」で温かみのある優しいリード・ヴォーカルを披露しているほか、カタトニアのヨナス・レンクセはスウェーデン出身のバンド、ケントの「Dom Andra」カヴァーでゲスト・ヴォーカルを務めている。
URMアカデミーのチームは、このレコーディングの全行程をビデオに収め、イェンス・ボグレンは、マイクの配置、プリアンプ、ドラムヘッドのチューニングなど、使用した制作技術について解説しながら、彼の方法論を共有し、こういったレコーディングに何が必要かを掘り下げて説明した。
イーサーンは今回の共作プロセスについてこう語っている。
「本物の楽器が奏でる音を素晴らしいスタジオで高いクオリティでレコーディングするのがこのプロジェクトの目的だったので、ドラム、ギター、ベース、それからレスリーのヴィンテージのハモンドオルガン、ウーリッツァー、ローズなど、素晴らしいセットアップを準備して、フェンダーのコンボやアナログペダルなどを使って録音したんだ。音楽制作に関わる全てを愛する私にとって、これは素晴らしい経験で、とても勉強になった。Fascination StreetとURMの両チームは本当に素晴らしく、毎日14時間から16時間の作業だったにもかかわらず、このプロジェクトに関わった全員が有意義な時間を過ごしてくれた思っている。すべてがうまくいったことにとても満足しているよ。この作品がどのように作られたのか、技術的な側面に興味がある方は、URMアカデミーで近々徹底コースが開かれる予定だよ」
Written By Tim Peacock
イーサーン『Fascination Street Sessions』
2023年3月24日発売
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