フローレンス・アンド・ザ・マシーンが新曲「King」をサプライズ・リリース。MVも同時公開
フローレンス・アンド・ザ・マシーン(Florence + the Machine)が、新曲「King」を2022年2月23日にサプライズ・リリースした。その前日ヴォーカルのフローレンス・ウェルチは、バンドのソーシャルメディアにて「何かがやってくる」というコメントと共にこの新曲を予告していた。
新曲「King」については公式声明で以下のように解説されている。
「女性であること、家族、女らしさについての瞑想であり、期待に反し、性別によって定義された役割を超越したパーソナルな宣言を、揺るぎのない、観客を魅了しフェスティバルを一体化させるような呼びかけにしている」
また、オータム・デ・ワイルドが監督した同曲のミュージック・ビデオも公開された。
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歌詞の中でフローレンス・ウェルチが「私は母でも、花嫁でもなく、王なのです」と宣言するこの曲は、女性アーティスト、パフォーマーとしての彼女の見解、そして、「その星は昇り続け、生態として成功への道を妨げられることはない」と男性アーティストと同じ道を歩むというチャレンジにどう立ち向かうかを表現。彼女はこの曲について次のように述べている。
「アーティストとして自分の性別についてそれほど考えたことはありませんでしたが、最近になって考えるようになりました。男性に負けず劣らずの実力を持ち、ただひたすら、その都度、男性と対等にわたりあっていました。でも今、30代の女性として、そしてこれからのことを考えると…ふと、自分のアイデンティティや欲望が引き裂かれるように感じるのです。パフォーマーでありながら家庭を持つということは、男性ほど簡単ではないかもしれません。これまで私はほぼ男性のパフォーマーだけをお手本にしてきましたが、彼らがしなかった決断をしなければならないことで、初めて自分と憧れの人たちとの間に壁ができたように思えました」
2度のブリット・アワードと3度のNMEアワード受賞歴を誇るフローレンス・アンド・ザ・マシーンは、2018年の『High As Hope』以来の新作アルバムへの期待が高まる中、今年6月にストックホルムとベルリン、7月にリスボン西部のオエイラス、8月にオスロとヘルシンキで行われる夏フェスへ参戦が決定している。
Written By Paul Sexton
フローレンス・アンド・ザ・マシーン「King」
2022年2月23日発売
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