ドナ・サマーの新EP『Any Way At All』が“国際女性デー”にあわせて配信
“ディスコの女王”と称される故ドナ・サマー(Donna Summer)の新たなEP『Any Way At All』が、2024年3月8日の「国際女性デー(International Women’s Day)」にあわせてリリースされた。
タイトル曲「Any Way At All」は元々、1994年のベスト盤『Endless Summer: Donna Summer’s Greatest Hits』リリース当時にボーナス・トラックとして新たにレコーディングされたものだ。
<関連記事>
・2024年のグラミー賞特別功労賞の授賞式が米時間2/3開催。ドナ・サマーらが受賞
・ドナ・サマーの新ドキュメンタリー、今年2月のベルリン国際映画祭でプレミア上映
今回リリースされたEPには、「Any Way At All」に加え、「Dim All The Lights」「Hot Stuff」「Bad Girls」「Last Dance 」のメドレー、「I Feel Love (Masters At Work 86Th St / Radio Edit)」が収録されている。
その他の関連ニュースとして、ドナ・サマーは、先月のグラミー・ウィーク中に開催された2024年度グラミー賞特別功労賞の4部門の受賞者を祝う授賞式で、ローリー・アンダーソン、クラーク・シスターズ、グラディス・ナイト、N.W.A、タミー・ワイネットと共に、生涯業績賞(Lifetime Achievement Award)を受賞した。
同授賞式を主催するレコーディング・アカデミーの最高経営責任者、ハーベイ・ジェイ・メイソン・ジュニアは次のように述べている。
「(レコーディング・)アカデミーは、何世代にもわたり世界中にその影響力を共鳴させてきた非凡なクリエイター、業界のプロフェッショナルである今年の特別功労賞受賞者に敬意を表することができることを光栄に思います。彼らの音楽への貢献は、ジャンル、経歴、技術を超え、私たちのクリエイティブ・コミュニティを活気づける豊かな多様性を反映しています。来月、“音楽界最大の一夜”に向けた1週間の祝典の一環として、音楽業界の先駆者たちを称えられることを楽しみにしています」
R&B、ソウル、ポップ、ファンク、ロック、ディスコ、アヴァンギャルドなエレクトロニカを融合させた画期的な音楽で世界的なスーパースターとなったドナ・サマーは、ダンス・ミュージックをアンダーグラウンドからメインストリームへ、ヨーロッパのクラブから世界へと広め、全米アルバム・チャートでダブル・アルバム(2枚組アルバム)が3作連続で1位を獲得した唯一のソロ・アーティスト、12ヶ月間のうちに4枚のシングルが全米1位に輝いた初の女性アーティストとして知られている。
また、5度のグラミー賞受賞と18度のノミネーション歴を誇る彼女は、グラミー賞の“最優秀ロック・ヴォーカル・パフォーマンス賞”を受賞した初の女性アーティスト(1979年、「Hot Stuff」)、90年代に新カテゴリーとしてグラミー賞に加わった“最優秀ダンス・レコーディング賞”(1997年、「Carry On」)を受賞した初のアーティストであり、ダンス、ゴスペル、ロック、R&Bという4つの異なるジャンルでグラミー賞を受賞した初の女性アーティストでもある。
Written By Will Schube
ドナ・サマー『Any Way At All』
2024年3月8日発売
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
- ドナ・サマー アーティスト・サイト
- 2024年のグラミー賞特別功労賞の授賞式が米時間2/3開催。ドナ・サマーらが受賞
- ドナ・サマーのドキュメンタリー映画公開に合わせて「I Feel Love」新ビデオ公開
- ドナ・サマーの新ドキュメンタリー、ベルリン国際映画祭でプレミア上映
- ドナ・サマーの「Last Dance」と初めてのグラミー賞
- ディスコ・シーンでドナの地位が上昇した『Four Seasons Of Love』
- 70年代に大流行したシンフォニック・ソウル
- ディスコの歴史:ダンス規制法の中で生まれ全米に浸透したダンス音楽
- グラミー賞史上最も意外な受賞者10選
- LGBTQミュージシャンたちの歴史:セクシャリティが二の次になるまで