ブライアン・イーノの名作7タイトルがドルビーアトモスで配信。今秋には初のソロ・ツアーを開催

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Brian Eno - Photo: Cecily Eno

ブライアン・イーノ(Brian Eno)のカタログから名作7タイトルが初めてドルビーアトモスで配信された。これらの7タイトルは、『Taking Tiger Mountain』(1974年)や『Another Green World』(1975年)といった初期作品から、『Small Craft On A Milk Sea』(2010年)、そして今年10月に開催される自身初のソロ・ライヴ・コンサート・シリーズでオーケストラ・アレンジで披露される『The Ship』(2016年)など、近年の最も有名な作品まで彼の50年に及ぶキャリアを幅広く網羅している。

今回配信された7つのアルバムは以下の通り。

『Taking Tiger Mountain』(1974年)
『Another Green World』(1975年)
『Small Craft On A Milk Sea』(2010年)
『Drums Between The Bells』(2011年)
『LUX』(2012年)
『Reflection』(2016年)
『The Ship』(2016年)

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ブライアン・イーノはドルビーアトモスについて次のように説明する。

「3D音楽が興味深いのは、(ステレオ・リスニングなどによってもたらされる)2次元の空間よりもはるかに多くのディテールを維持した没入空間を作り得る可能性があることです。私たちの耳は目ほど指向性がありませんが、それでも空間内の音の位置を特定する能力があり、3次元で聴くことで、まったく新しい作曲の可能性が生まれ、またそれによってリスナーに、より複雑な方法で音楽空間を“探検”する経験を可能にします。それこそが、2次元のサウンド・ペインティング(2D絵画)から3次元のサウンド・スカルプチャー(3D彫刻)へのステップなのです」

さらに、高く評価されているブライアン・イーノの最新ヴォーカル・アルバム『FOREVERANDEVERNOMORE』と、それに付随する同アルバムのインストゥルメンタル版『FOREVERANDEVERNOMORE [FOREVER VOICELESS EDITION]』も、ドルビーアトモス/空間オーディオで配信されている。

 

ソロ・ツアーの発表

ブライアン・イーノは今年6月、今年10月ににヨーロッパを巡る初のソロ・コンサート・ツアーの詳細を発表した。エレクトロニック・ミュージックとアンビエント・ミュージックのレジェンドとして知られる彼は、これまでにもロキシー・ミュージックのメンバーとして、また近年では2021年に弟のロジャーと共演した公演を含め、他のアーティストとのツアーを行ってきた。

今回発表された初のソロ・コンサート・ツアーは、10月21日のヴェネツィア・ビエンナーレの音楽プログラム“ビエンナーレ・ムジカ”での2公演を皮切りに、ベルリン、パリ、ユトレヒトを経て、10月30日に英ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールでの2公演で幕を閉じる。すでに完売となっているベネチアとユトレヒト公演以外のチケットは現在発売中だ。

もともとヴェネチア・ビエンナーレからの依頼で企画されたこの新たなライヴ・コンサート“Ships”は、2016年に発表したのアルバム『The Ship』をベースにしたもので、ブライアン・イーノは、クリスティン・ヤルヴィのオーケストレーションと指揮によるバルト海フィルハーモニー管弦楽団と共演する他、俳優のピーター・セラフィノウィッツや、彼の長年のコラボレーターであるレオ・エイブラハムズ(ギター)、ピーター・チルヴァース(プログラミング/キーボード)も出演する予定だ。

Written By Tim Peacock



ブライアン・イーノの名作をドルビーアトモスで聴く
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