ビリー・アイドルの名盤 『Rebel Yell / 反逆のアイドル』40周年記念盤発売決定
ビリー・アイドル(Billy Idol)の歴史的名盤『Rebel Yell(反逆のアイドル)』の発売40周年を記念したエクスパンデッド・エディションが2024年4月26日に発売されることが発表となった。今回は、2LP、2CD、デジタルの各フォーマットにて、日本盤は2CDのみSHM-CDで発売される。
この作品には、発売当時の未発表音源やデモ、アウトテイクや「Eyes Without A Face」のプールサイド・リミックス、さらにビリー・アイドルとスティーヴ・スティーヴンスの共作コンビが手掛けた未発表オリジナル曲「Best Way Out of Here」のオリジナル・セッション音源が収録。その中の未発表カヴァー曲「Love Don’t Live Here Anymore」(オリジナルはローズ・ロイス)が先行トラックとして3月8日に配信が開始となった。
また、海外では2023年7月にリリースされたビリー・アイドルのソロ・デビュー・アルバム『Billy Idol』の発売40周年記念盤も国内盤CDとして同時発売されることも決定した。
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2ndアルバム『Rebel Yell』
1983年11月発表の『Rebel Yell』は、自身の名を冠したデビュー作に続き、ビリー・アイドルにとって2作目のプラチナ認定を獲得したアルバムだ。本アルバムには、代表的シングル「Eyes Without A Face」「Flesh for Fantasy」「Rebel Yell」「Catch My Fall」を収録。
ビリー・アイドルは46年間に亘り、ロックン・ロールを象徴する顔の一つであり、それを代表する声の一つであった。1977年から1981年にかけ、ジェネレーションXのフロントマンとして3枚のアルバムをリリース。1982年には大西洋を挟む英米両国を股にかけ、ジャンルを超えたソロ活動に乗り出し、大胆かつシンプルなパンク路線をロックン・ロールの退廃と融合させた。
ソロ・デビュー・アルバム
日本では『Rebel Yell』40周年盤とあわせて国内盤が発売される『Billy Idol』拡張版リイシューには、オリジナル・アルバムに収録された全10曲に加え、近年発掘された名曲「White Wedding」の12分に及ぶクラブランド・エクステンデッド・リミックスを収録。
さらにDISC 2には1982年8月12日にカリフォルニア州ウェスト・ハリウッドのザ・ロキシーで行われたコンサートの未発表ライヴ音源を収録している。ソロ・デビュー時からのビリー・アイドルのよきパートナーであるスーパー・ギタリストのスティーヴ・スティーヴンスをフィーチャーした、キーボード奏者を含む5人編成のバンドで、1982年7月のアルバム発売直後の同年8月12日にL.A.のサンセット・ストリップにある老舗ライブハウス、ザ・ロキシーで行なわれた未発表のライヴ音源全15曲をDISC 2に収録。
ソロ・デビュー・アルバムの収録曲に加え、「Ready Steady Go」「Kiss Me Deadly」「Dancing With Myself」といったジェネレーションX時代のヒット曲も披露している。これは盟友スティーヴ・スティーヴンスとのコンビによる最初期の未発表ライヴが初めて陽の目を見るという大きなトピックスにもなっている。
ここ10年間、減速することなくコンスタントに世界中をツアーしてきたビリー・アイドルは、2021年に『The Roadside EP』を、2022年に『The Cage EP』をダークホース・レコードからリリースし、ファンと評論家筋の両方面から賞賛を浴びている。2023年1月には、“ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムの星”を初獲得。ハリウッドの伝説にその名を刻んだ。
Written By Sam Armstrong
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