アヴィーチー(Avicii)、追悼コンサート前に遺作『TIM』収録曲「Fades Away」新ヴァージョン公開
アヴィーチーの遺作として発表されたアルバム『TIM』に最後の楽曲として収録されている「Fades Away (feat. Noonie Bao)」の新バージョン「Fades Away feat. MishCatt (Tribute Concert Version)」 が12月5日に配信開始となった。ゲスト・アーティストにMish Cattを迎えたこのバージョンは、日本時間2019年12月6日午前5時から生配信されるアヴィーチーの追悼コンサート「Avicii Tribute Concert for Mental Health Awareness」にて披露される。
「Fades Away」を共作したメンバーの1人であるJoakim Bergは今回の新バージョンのリリースにあたり、以下のように語っている。
「この曲はTim(アヴィーチーの本名)、Carl Falk、Joe Janiakと僕が2018年春に一緒にセッションをしている中で一番最初にできた曲なんです。TimとJoeはこの日に初めて知り合ったんだけど、TimはとにかくJoeの声と雰囲気をとにかく気に入っていました。60年代~70年代のバンドやアーティストたちがポップのジャンルを扱っているにもかかわらず、彼らの曲の中に何とも言えない不思議さがあることについて話していました。ひとえに高揚的な曲が多かったからですね。この会話がきっかけで“Fades Away”のアイディアが浮かんだんです。
Carlがシンセサイザーで盛り上がるコードを弾いて、JoeがTimとリズムに合わせて歌い始めました。それが曲の一節になって、そこからはすぐに曲作りが進んでいきました。ある程度のコードのイメージとドロップ前の“Fades Away”と歌うパートのメロディの始まりは浮かんでいたんてて、この部分はすごく60年代的なコードで少し変なんですが、綺麗に仕上がっているんです。TimとJoeがメロディを仕上げて、その後に歌詞を思いつきました。
ドロップの時のスタッカート調のギターは、JoeとCarlがアコースティック・ギターで弾いていて、Timがキーに合わせたメロディを思いつき、それをCarlにすごく早く弾かせたんです。強いアクセントとかなり明確なリズムを指定されていたから、すごく弾くのが難しそうでした。でも、とても素晴らしい音で、とにかくそれを見ている側としては笑えました。Timは「Don’t love it, How it all just fades away」の歌詞がとにかく大好きでした。
今でこそ悲しい曲に聴こえてくるかもしれないですが、スタジオにいた僕らにとっては、この曲を書いていた時はとても気分が上がったし、楽しい気持ちでやっていたんです。のんきに明るい気持ちでこの曲を書いていて、よく笑い合ったり、冗談を言い合ったりしていたから、僕にとって“Fades Away”は、いつまでも前向きな曲であり続けます。変化を受け入れること、時間が過ぎ去ること、そして今自分にあるもので最高のものを創り出すことについて歌う至ってシンプルな歌なんです」
アヴィーチーを追悼するコンサート「Avicii Tribute Concert for Mental Health Awareness」は日本時間2019年12月6日午前5時から下記YouTubeにて生配信される。
アヴィーチー「Fades Away feat. MishCatt (Tribute Concert Version)」
2019年12月5日配信
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