22歳の若さで名門ブルーノートと契約したマヤ・デライラとは? ギターの腕も注目される新人SSW

Published on

Photo by Theo Batterham

ロンドン出身の女性SSW/ギタリスト、マヤ・デライラ(Maya Delilah)が、2024年8月16日にニュー・シングル「Look At The State Of Me Now」をリリースした。現在24歳の彼女は、2022年に22歳の若さで名門ブルーノートと契約、最近ではフェンダーの次世代アーティスト支援プログラム「Fender Next 2024」に選出され、来年待望のデビュー・アルバムをリリースすることでも話題を呼んでいる。

ショーン・メンデスやジェイムス・ベイなど錚々たる面子からも支持を集めているが、日本ではまだまだ情報が少ない彼女。今回はそんなマヤ・デライラについて押さえておきたい5つのポイントをまとめた。

<関連記事>
『BLUE NOTE RE:IMAGINED』作品解説
ジョン・バティステ初単独公演レポート


 

1. SNS動画がバズって一躍話題に

2017年からインスタグラムへ、そして2019年からTikTokへもギター演奏動画の投稿をスタートしたマヤ。パンデミックに突入した2020年3月からは、自宅のテーブル上でギターを弾く様子を収めた”Table Time”という企画もYouTubeでスタートさせた。

キュートでファッショナブルな彼女の装いと、トム・ミッシュを思わせるスタイリッシュなギター・プレイが大きな話題を呼び、これらの動画がバイラル・ヒット。SNS合計フォロワーは100万超え、TikTokでのいいね数は800万を超えるなど一躍注目の存在となっている。

 

2. ギターの腕前も超一流

8歳の時に、11歳の姉と一緒にギター・レッスンに通うようになったというマヤ。すぐにその楽器の魅力にとりつかれ、あっという間に姉を追い抜いてめきめきと上達していく。

「ギターが男性の楽器だと認識されていることが嫌だった。その状況を変えるような活躍をしたかった」という明確な目的を持っていたマヤはその後も研鑽を重ね、英オンラインマガジン“The Line Of Best Fit”からはイタリア語で“巨匠”とか“名手”と呼ばれる「ヴァーチュオーゾ(virtuoso)」と称賛を受けるなど超一流の腕前に。

 

3. 名門ブリット・スクール出身の才媛

姉の影響でギターをプレイし始めたマヤは若くしてその才能を発揮し、英国最大のストリート・ミュージック・コンペティションであるThe Mayor of London’s Gigs Big Buskでは、15歳の時に500組以上の中からファイナリストとして選出。

その後はアデルやエイミー・ワインハウス、サム・スミスなども通った名門ブリット・スクールで学んだ。「全力を尽くしてギターに集中することができた」と本人が語る通り充実した学生生活の中では、多くの歌手やソングライターとも交流し、現在の活動の基盤を創り上げることに成功した。

 

4. ストリーミングは5,000万再生越え。サム・ヘンショウやメーガン・トレイナーともコラボ

2020年から本格的に音源のリリースをスタートさせたマヤ。特に2021年にリリースした英ソウル・シンガーのサム・ヘンショウとのコラボ曲「Breakup Season」はスマッシュ・ヒットを記録し、話題を呼ぶ。

2022年には、ブルーノートのカタログを再構築し英国シーンの新進気鋭のアーティストをフィーチャーしたコンピレーション『Blue Note Re:imagined II』に参加し、ニール・ヤングの名曲「Harvest Moon」のカヴァーを披露。

同年ブルーノートと契約し、これまでに「Pretty Face」「Silver Lining」「Necklace」「Actress」「Look At The State Of Me Now」の5曲をリリース。これまでリリースした楽曲の再生数は5,000万超で、今年はメーガン・トレイナーとの共演も果たすなど、順調に活躍の場を拡げている。

@mayadelilahh playing w my queen @Meghan Trainor ♬ original sound – mayadelilah

 

5. 等身大の歌詞とオーガニックなサウンドで同世代の共感と支持を獲得

自身の経験を日記で綴ったような等身大の歌詞と、R&Bやソウルなどの音楽をオーガニックなポップへ昇華したサウンドが大きな特徴のマヤ。インタビューで「言えなかったこと、言う機会がなかったことを伝えられるのが、作詞作曲の美しさだと思う」、「他のアーティストの別れや失恋の曲を聴くと心が安らぎ、自分の問題がより普遍的なものに感じられることを覚えている。

私の曲が同じような効果を誰かにもたらすことを願っている」と本人が語っている通り、特に同世代の女性に寄り添った歌詞と楽曲が大きな共感を呼んでいる。シンプルかつキャッチーなメロディも大きな魅力のひとつで、ショーン・メンデスやジェイムス・ベイといった錚々たるアーティストからの支持も集める存在に。彼女の楽曲はぜひ歌詞と一緒に楽しんでほしい。

The room is spinning
My sober mind is not convincing me otherwise
Sometimes falling feels like dying
But I’m obsessed with your silver lining
部屋がぐるぐる回ってる
冷静な頭では納得できない
落ち込むとまるで死んだような気分
でも何か良い兆しがあると夢中になってしまう
(「Silver Lining」)


マヤ・デライラ「Look At The State Of Me Now」
2024年8月16日配信
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music

I think I’m crazy
Thinking you’re someone to lose
Wherever this takes me
I think I’ll go without you
自分がおかしくなっていると思う
あなたと離れなければって思ってる
この気持ちがどうなろうと
あなたなしで生きていくと思う
(「Look At The State Of Me Now」)



Share this story

Don't Miss

{"vars":{"account":"UA-90870517-1"},"triggers":{"trackPageview":{"on":"visible","request":"pageview"}}}
モバイルバージョンを終了