韓国出身のピアニスト、イム・ユンチャンが名門デッカ・クラシックスとの専属契約を発表

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© James Hole

「スターが誕生した」(ニューヨークタイムズ紙)、「百万人に一人の才能」(ダラス・モーニングニュース紙)と評される韓国出身の若手ピアニスト、イム・ユンチャンが名門レーベル、デッカ・クラシックスとの専属契約を結んだことが発表された。また、契約を記念して、本日より「リスト:愛の夢 第3番」のミュージック・ビデオが公開になっている。

イム・ユンチャン「リスト:愛の夢 3番」ミュージック・ビデオ

2022年第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて、史上最年少でゴールド・メダルを受賞、併せて聴衆賞、最優秀新曲演奏賞を受賞するなど、多くの世界的コンクールで成功を残している19歳のピアニスト、イム・ユンチャン。その知的な演奏で世界中の評判を呼んでおり、クライバーン・コンクールの決勝ラウンドの演奏動画は、現在1200万回再生を突破している。コンクール優勝後、イムはユニバーサル ミュージック(韓国)より指揮者ホン・ソゴォン率いる光州交響楽団とのライヴ録音『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番《皇帝》他』をリリース。これらの成功により、イムは一瞬にしてジャンルを超えたスターの座に押し上げられ、韓国では国民的英雄となった。

これまでの音楽活動についてイムは「僕は人生を音楽のためだけに生きると決めました。音楽のためなら何を諦めてもいい、と。自分の音楽をもっと深めたい、そして皆様にその気持ちが伝われば、僕は満足です」と語っている。また、ピアニストの内田光子、ヴラディーミル・アシュケナージ、指揮者の小澤征爾やクラウス・マケラが所属するデッカ・クラシックスとの専属契約についてイムは「デッカ・クラシックスの録音は音質が素晴らしいです。伝説的な音楽家の演奏をたくさん所属しているレーベルの一員になれて本当に嬉しいです」とコメント。イムは2024年の春にメジャー・デビュー・アルバムをリリースする予定になっている。

デッカ・クラシックスのレーベル・ディレクター、ドミニック・ファイフとエグゼキュティブ・プロデューサー、ヘレン・ロジャーズは「デッカは、アーラウ、アシュケナージ、ブレンデル、バックハウス、内田光子まで、偉大なピアニストたちの遺産を受け継いでいます。イム・ユンシャンがデッカ・クラシックスを本拠地とすることを選んでくれたことを光栄に思うとともに、長く輝かしい関係を築いていくことを楽しみにしています」とコメントしている。

イムは来年の2月に全国5公演の来日リサイタルツアーを予定している。東京、名古屋、川崎、大阪に回り、ショパンのエチュードを中心としたプログラムを演奏する予定になっている。


■来日情報
イム・ユンチャン ピアノ・リサイタル
2024/2/1(木) 東京芸術劇場
2024/2/3(土) 三井住友海上しらかわホール
2024/2/5(月) 東京オペラシティ コンサートホール
2024/2/6(火) ミューザ川崎シンフォニーホール
2024/2/11(日・祝) ザ・シンフォニーホール
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■アーティスト情報

© James Hole

イム・ユンチャン

韓国の始興市生まれ。現在、韓国芸術総合学校に在籍。

7 歳でピアノを始め、翌年にソウル・アーツ・センターの音楽アカデミーに入学。13 歳で韓国芸術英才教育院のオーディションに合格し、教師・指導者のソン・ミンスに出会う。

翌年 2018 年、若いピアニストのためのクリーブランド国際ピアノコンクールで 2 位及びショパン特別賞を受賞。同年のクーパー国際コンクールでは最少年の参加者として注目を集め、3 位と聴衆賞を獲得。クリーブランド管弦楽団との共演の機会を提供される。2019 年には最年少の 15 歳で韓国のユン・イサン国際コンクールで優勝及び二つの特別賞を受賞。

2022 年第 16 回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて、史上最年少(18 歳)でゴールド・メダルを受賞、併せて聴衆賞、最優秀新曲演奏賞を受賞。その演奏から現れる「魔法のような力」と「自然で本能的な質」(ラ・セーナ)で、世界中の聴衆を驚嘆させた。審査委員長のマリン・アルソップは「ユンチャンは深い音楽性と驚異的なテクニックを有機的にひとつにすることができる、類稀なアーティストである」と評した。


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