クラシック音楽史上最高の録音、サー・ゲオルグ・ショルティによる《ニーベルングの指環》の2022年版リマスタリングが登場
指揮者、サー・ゲオルグ・ショルティの生誕110周年・没後25周年を記念して、ショルティが1958年から1965年にかけて完成させた、『ワーグナー:楽劇《ニーベルングの指環》』全曲スタジオ録音の新たなリマスター盤(全4作品)のリリースが決定した。第1作目《ラインの黄金》は11月11日(金)の発売が決定し、本日より予約がスタートした。今後、《ワルキューレ》(12月)、《ジークフリート》(2023年3月)、《神々の黄昏》(2022年5月)と来年の5月にかけて1作品ずつリリースされる予定だ。
1958年、当時DECCAレーベルのプロデューサーだったジョン・カルショーが考案した、ショルティとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるワーグナーの《ニーベルングの指環》の全曲スタジオ録音がスタートした。総演奏時間が15時間を超えるこの録音は、1965年に史上初の《ニーベルングの指環》の全曲スタジオ録音という快挙を遂げただけでなく、歌手、オーケストラ、演奏、全てにおいて、DECCAレーベルの総力を結集した史上最高の作品となった。
この2022年版リマスタリングは、1958年から1965年にかけて行われた録音セッション以来、DECCAの保管庫に保管されていた貴重なアナログ・マスターテープの修復プロジェクトにより実現したもの。一番古いテープで65年経過した38本のオリジナル・マスターテープの中には、編集修理や酸化膜剥離が必要なものもあったが、状態の悪いテープは、55℃で10時間焼成することで修復に成功し、24bit/192kHzの高解像度で新たにマスタリングを実施。従来の作品に比べ、細部まで鮮明に、そしてダイナミックなサウンドになっている。
なお、今作は日本のみシングルレイヤーSA-CD~SHM仕様、グリーン・カラー・レーベルコートでの発売。加えて、オリジナルLPジャケットをあしらった三方背ケース、歌詞対訳入りブックレット付きでのリリースが予定されている。また、この作品を含め、演奏家の活動とその録音を生涯や社会状況とあわせてとらえ、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする山崎浩太郎氏による連載型のオリジナル・ライナーノーツも封入される。
デジタルでは、《ニーベルングの指環》の聴きどころや名場面を収録したハイライツ・アルバム『The Golden Ring – Great Scenes from Der Ring des Nibelungen』から先行シングル「ワルキューレの騎行」が配信中。また、2022年版リマスタリングのトレイラー映像も公開されている。こちらも是非チェックしていただきたい。
■リリース情報
『ワーグナー:楽劇《ラインの黄金》』
CD / iTunes /Amazon Music / Apple Music
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
▽今後の発売予定
2022年12月発売予定 《ワルキューレ》
2023年3月発売予定 《ジークフリート》
2023年5月発売予定 《神々の黄昏》
※発売日・商品番号・価格等詳細は決まり次第ご案内いたします。