マウリツィオ・ポリーニ生前最後の録音が発売決定

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2024年3月に惜しくも急逝したイタリアの偉大なピアニスト、マウリツィオ・ポリーニの生前最後の録音『シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番、幻想曲ヘ短調 他』が10月25日(金)にリリースされることが決定した。なお、9月13日よりシングル「幻想曲 ヘ短調 D 940 第1番:Allegro molto moderato」の先行配信がスタートしている。

1959年のエットレ・ポッツォーリ国際ピアノコンクール、1960年のショパン国際ピアノコンクールで優勝して以来、現代における最も伝説的なピアニストの一人としての地位を確立したマウリツィオ・ポリーニ。ヘルベルト・フォン・カラヤン、クラウディオ・アバド、ピエール・ブーレーズ、カール・ベームなど、世界の著名な指揮者やオーケストラとの共演を果たし、圧倒的な技術に裏打ちされた演奏で聴く者を魅了してきた。また、古典派から20世紀の現代音楽まで幅広いレパートリーを誇るポリーニは、1972年のデビュー作以来、生涯ドイツ・グラモフォンの専属アーティストとして数々の名作を遺している。

生前最後の録音となった今作は、ポリーニがドイツ・グラモフォンからのデビュー盤から愛用してきた、ミュンヘンのヘラクレスザールで録音を行ったもの。息子でピアニストのダニエレ・ポリーニとの共演作で、2人が愛する作曲家、フランツ・シューベルトのピアノ作品を取り上げている。収録曲はポリーニの演奏による「ピアノ・ソナタ第18番」で始まり、ダニエレによる「楽興の時」、そして親子2人の連弾による「幻想曲 ヘ短調」でアルバムが締めくくられる。

©York Christoph Riccius DG

父の最後の録音に参加したダニエレ・ポリーニは今作について「最近父が亡くなったことで、元々この録音に対して想像していたものと、実現までのプロセスが一気に変わりました。父と共演をするという貴重な出来事として提示されたものが、一度限りの大切な思い出となったのです。シューベルトに捧げるこのアルバムを作る機会を得たこと、そして父の最後の録音となったこのアルバムを父と共有できたことをとても嬉しく思っています」とコメントを寄せている。


■リリース情報

2024年10月25日 (金)発売
マウリツィオ・ポリーニ、ダニエレ・ポリーニ『シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番、幻想曲ヘ短調 他』
CD /Amazon Music /Apple Music / Spotify


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