日本を代表するヴァイオリニスト千住真理子、60歳記念アルバムをリリース決定
日本を代表するヴァイオリニスト、千住真理子の60歳記念となる最新アルバム『ポエジー』が2022年9月21日に発売される事が決定。本日よりアルバムからベートーヴェンの《ロマンス 第1番》の先行配信がスタートした。
アルバム『ポエジー』は、2022年に還暦を迎えた千住真理子が「人生の節目にチャンスをくれた思い出深い楽曲」をテーマに選曲、愛器であるイタリアの国宝級の名器・ストラディヴァリウス「デュランティ」と共に奏で収録したアルバム。
デビューする前に一目惚れし、生涯弾き続けたいと思ったヴィターリ作曲の《シャコンヌ》、たった一つの音を研究し、弾き込んで、理想の唯一を探求したベートーヴェンの2つの《ロマンス》、そして、兄・千住明が今回のアルバムのために書き下ろした《夜明けの詩》など、計7曲が収録されている。
レコーディングは、千住真理子と全国でステージをともにしているピアニストの山洞智と、群馬県にあるグンエイホールPAL(笠懸野文化ホール)で3日間に亘って行われた。
今回のアルバムリリースについて千住真理子は 「12歳でプロデビュー以来、その節目にあった何曲もの楽曲は、この生命の記憶に深く深く刻み込まれ、千住真理子というヴァイオリニストを育ててくれました」とコメントを寄せている。
国内外でのコンサートからボランティアでの演奏活動まで、多岐にわたり精力的に活躍している千住真理子から、ますます目が離せない。
■リリース情報
『ポエジー/千住真理子』
2022年9月21日発売
CD /iTunes /Amazon Music / Apple Music / Spotify
■アーティスト情報
千住真理子
2歳半よりヴァイオリンを始める。全日本学生音楽コンクール小学生の部全国1位。NHK交響楽団と共演し12歳でデビュー。日本音楽コンクールに最年少15歳で優勝、レウカディア賞受賞。パガニーニ国際コンクールに最年少で入賞。慶應義塾大学卒業後、指揮者故ジュゼッペ・シノーポリに認められ、87年ロンドン、88年ローマデビュー。国内外での活躍はもちろん、文化大使派遣演奏家としてブラジル、チリ、ウルグアイ等で演奏会を行う。また、チャリティーコンサート等、社会活動にも関心を寄せている。1993年文化庁「芸術作品賞」、1994年度村松賞、1995年モービル音楽賞奨励賞各賞受賞。
1999年2月、ニューヨーク・カーネギーホールのウェイル・リサイタルホールにて、ソロ・リサイタルを開き、大成功を収める。2002年秋、ストラディヴァリウス「デュランティ」との運命的な出会いを果たし、話題となる。2015年はデビュー40周年を迎え、1月にイザイ無伴奏ソナタ全曲「心の叫び」、2月にはバッハ無伴奏ソナタ&パルティータ全曲「平和への祈り」をリリース、両作品ともレコード芸術誌の特選盤に選ばれた。2016年は、300歳の愛器デュランティと共に奏でるアルバム「MARIKO plays MOZART」をリリース。またプラハ交響楽団、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団と各地で共演。
2017年はブラームス没後120年記念「ドラマティック・ブラームス」をリリース、また全国でスーク室内オーケストラとツアーを行い、好評を博した。2020年はデビュー45周年を迎え、各地で記念のコンサートを開催する。2021年7月には「蛍の光〜ピースフル・メロディ」をリリース。コンサート活動以外にも、講演会やラジオのパーソナリティを務めるなど、多岐に亘り活躍。著書は「聞いて、ヴァイオリンの詩」(時事通信社、文藝春秋社文春文庫)「歌って、ヴァイオリンの詩2」「ヴァイオリニストは音になる」(いずれも時事通信社)「ヴァイオリニスト 20の哲学」(ヤマハミュージックメディア)母との共著「母と娘の協奏曲」(時事通信社)「命の往復書簡2011~2013」(文藝春秋社)「千住家、母娘の往復書簡」(文藝春秋社文春文庫)など多数。(2022年8月現在)