小瀬村晶、ワールド・スリープ・デーと連携した最新EPをリリース。ミュージック・ビデオも公開
最もストリーミングで再生されている日本人クラシックアーティストの1人であり、「飽きることの無い彼の旋律は果てしなく、他の音楽家と一線を画するものだ」(ピッチフォーク)など各国有力メディアから称賛を集める作曲家/ピアニスト、小瀬村晶が最新EP『Dreamland EP』をリリースした。また、収録曲の中から「Dreamland」のミュージック・ビデオが公開されている。
2022年はデッカ・レコードからのEPリリースや、ジョン・レジェンドの新作『レジェンド アクトⅠ&Ⅱ』収録の「ジ・アザー・ワンズ feat. ラプソディ」でのサンプリング、さらに映画『ラーゲリより愛をこめて』、『桜色の風が咲く』の音楽などでも話題を呼んだ小瀬村晶。本作は、3月のワールド・スリープ・デーと連携した最新EPで、眠りをコンセプトとして新たに書きおろされた3曲が収録されている。ソロ・ピアノ編成を中心として、小瀬村ならではの美しく印象的なメロディが静かに響く、注目の作品だ。
本作について、小瀬村は以下のコメントを寄せている。
これまで、眠りの為の音楽を書いたことは一度もありません。ですが、日頃から入眠の際には必ず音楽を流しているので、ワールド・スリープ・デーへの参加という形で “意識的” に眠りの為の音楽を書くことが出来たのは興味深い体験でした。
眠りというキーワードの受け取り方は様々で、まず最初に思い浮かぶのは、メディテーションやヒーリングといった心地良さ/入眠へのリラックス作用についてですが、それは以前より、キャリアの当初からアンビエント・ミュージックに傾倒していた手前、僕の多くの楽曲において、常にその片鱗は示されていたものと思います。
また、次に思い浮かぶのが、眠りというのは、必ず独りきりであるということです。例え同じベッドで眠ったとしても、意識は別々のところにあり、それぞれがそれぞれの世界へと旅行している、そんな感覚があります。
そんな発想から、今回は “眠りの先にある夢” についての音楽をいくつか表現できればと思いました。
EP のタイトル曲である「Dreamland」では、白昼夢のような、現実と夢の狭間のような場所で、現実の自分と、子供の頃の自分が再会する、そんなイメージをピアノと幾つかのテクスチャー的なサウンドを生成して組み合わせることで表現しています。続く「Anywhere Else」では、ここではない何処か、夢のなかのイメージとしてのみ存在する場所への旅を想像して、最後の曲「Shroud of Night」では、夜の帳が下りる頃、ある晩に独りでピアノを何気なく弾いた時の思い出から音楽を掬い上げました。
■リリース情報
小瀬村晶『Dreamland EP』
2023年3月17日配信リリース
iTunes / YouTube Music / Apple Music / Spotify
■アーティスト情報
小瀬村晶 (Akira Kosemura)
1985年6月6日東京生まれ。在学中の2007年にソロ・アルバム『It’s On Everything』を豪レーベルより発表後、自身のレーベルSchole Recordsを設立。以降、ソロ・アルバムをコンスタントに発表しながら、映画やテレビドラマ、ゲーム、舞台、CM音楽の分野で活躍。
主なスコア作品に、河瀨直美監督による長編映画『朝が来る』(カンヌ国際映画祭公式作品選出)、ハリウッドで制作された海外ドラマ『Love Is』、Nintendo Switch用ゲームソフト『ジャックジャンヌ』、TBS系テレビドラマ『中学聖日記』、ミラノ万博・日本館展示作品などがあり、米Amazonオリジナル映画『ジョナス・ブラザーズ 復活への旅』や、ヴェネチア映画祭・金獅子賞を受賞したフランス人監督オドレイ・ディワンのデビュー作『Mais Vous Etes Fous (Losing It)』などでも楽曲が使用されている。
近年は国際的なブランドとのコラボレーションが多く、是枝裕和監督が手掛けたSK-II STUDIOのドキュメンタリー『The Center Lane(池江璃花子)』の音楽や、アパレルブランドTAKAHIROMIYASHITATheSoloist. SS22コレクション・ランウェイの音楽、LAND ROVER、L’OCCITANEへの楽曲提供、米アーティストデヴェンドラ・バンハートとの共作など、特定の枠に収まらない独自の活動を展開。
また、Spotifyが発表する「海外で最も再生された日本人アーティスト/楽曲top10」に2017、2018年連続でランクインしたほか、米国メディアのピッチフォーク、豪州新聞紙THE AGE、フランス公共放送FIPなどでその才能を称賛されるなど、国内外から注目される作曲家。
「ファンタスティックだ」―ジャイルス・ピーターソン
「飽きることの無い彼の旋律は果てしなく、他の音楽家と一線を画するものだ」-ピッチフォーク
「ピースフルで喚起的な音楽」-ファクト・マガジン