北欧の秀英クラウス・マケラ、首席指揮者を務めるオスロ・フィルとのショスタコーヴィチ録音が発売
世界が注目する若手指揮者、クラウス・マケラが、首席指揮者を務めるオスロ・フィルハーモニーと録音した最新作『ショスタコーヴィチ:交響曲第4番・第5番・第6番』が8月14日(水)にリリースされた。
弱冠 28 歳でオスロ・フィルハーモニー管弦楽団、パリ管弦楽団やロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団など、一流オーケストラとの共演で話題を集める若手指揮者、クラウス・マケラ。2027年からはアメリカ五大オーケストラに数えられるシカゴ交響楽団の次期音楽監督への就任が予定されている中、先日、ドイツのクラシック音楽界で最も権威のある賞のひとつ「オーパス・クラシック賞」の「2024年コンダクター・オブ・ザ・イヤー賞(年間最優秀指揮者賞)」を受賞し、更なる活躍に期待が集まっている。
今作『ショスタコーヴィチ:交響曲第4番・第5番・第6番』では、15曲の交響曲を生み出した20世紀最大の交響曲作家、ドミトリ・ショスタコーヴィチの3つの交響曲を収録。かつてオスロ・フィルの首席指揮者であった故マリス・ヤンソンスが残した「オスロのショスタコーヴィチ」の伝統を受け継ぐべく、マケラはヤンソンスと同じポストに就任した最初のシーズンからショスタコーヴィチの交響曲を取り上げている。
初めてのショスタコーヴィチ録音にこの3曲を選んだことについてマケラは「まず、『第4番』が究極の傑作だからです。大変な問題作で初演がうんと先延ばしされたばかりか、ショスタコーヴィチ自身にとっても非常に常軌を逸した作品でした。あらゆる表現の核心が詰め込まれ、そして衝撃的といえます。『第5番』は形式と主題の展開に関して、ショスタコーヴィチの最も完璧な交響曲です。まさしく心に響き、強い印象を与えます。そして『第6番』はいつも、私のお気に入りです。色々な意味で『第5番』の対極にあり、手足をもがれたように不完全な感じもします」と語っている。
マケラとオスロ・フィルは、2023年エジンバラ音楽祭で「第5番」を演奏し「マケラは、重要な場面でエネルギーを一滴残らず絞り出した……曖昧なバランスをスリリングなまでに完璧に打ち出した」(バッハトラック)、「世界中のオーケストラが、このオスロ・フィルの弦楽器の響きを求めてやまないはずだ」(シーン・アンド・ハード・インターナショナル)と好評を得ている。
■リリース情報
クラウス・マケラ『ショスタコーヴィチ:交響曲第4番・第5番・第6番』
2024年8月14日発売
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