癒しのピアノを奏でる巨人、ユップ・ベヴィンの新作『Hermetism』発売決定
最もストリーミングされているピアニストの一人、2mを超える長身でアップライト・ピアノを奏でる“優しい巨人”ユップ・ベヴィンが、ニュー・アルバム『Hermetism』(ヘルメティズム)を4月8日リリースする。本日より先行トラック「Nocturnal」が配信スタートとなった。
『ソリプシズム』『プリヘンション』『ヘノシス』という3部作で、人生における哲学的な問いを音楽で表現し、大きな成功を収めたベヴィン。3部作は、ソロ・ピアノからストリングスやエレクトロニクスを導入して発展したが、4作目となった『Hermetism』では自身の原点ともいえるソロ・ピアノに立ち返った。「私は、自分自身と周囲の環境に調和し、くつろぐためにピアノに戻ったのです」とベヴィンは言う。「初心に戻って、ピアノ・ソロの曲を作りたかったのです。3部作の制作で学んだことをすべて使ってね」
同時にこのアルバムは、古代哲学「ヘルメス主義」にインスピレーションを受けた普遍的な思想を探求するアルバムともなっている。その核となっているのは、『キバリオン』という書物にまとめられている7つの普遍的な自然の法則で、人生や存在の絶え間ないバランスを見出すためのもの。「これらの原則にまつわる教えは、私にとってとても真実味があり、他の人にもインスピレーションを与えてくれることを願っています」とベヴィンは語っている。
また、『Hermetism』の制作中、ベヴィンはパリを思い浮かべていた。「パリで美を追求するために人生を捧げている人がいる、そんな過去のロマンティックなイメージを持っていたんです」と彼は言う。「街を歩いていると、窓が開いていて、誰かがピアノを弾いている。それをイメージしていたのですが、暗い空のせいで影が薄くなってしまいました。ここ数年、パリでは恐ろしいことが起こっています。私はパリを西洋文明のメタファーとしてとらえました」。
最終的に彼は、『Hermetism』がリスナーの深いレベルで共鳴することを望んでる。「最近のすべての狂気の中で、このアルバムは私が何度も立ち返ってきたところです」と言う、「その意味で『Hermetism』は、パンデミックに対する私自身の薬なのです」。
■リリース情報
2022年4月8日発売
ユップ・ベヴィン『Hermetism』
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