ロシアの若手ピアニスト、ダニール・トリフォノフの新アルバム『バッハ:アート・オヴ・ライフ』発売決定
若手最高峰のピアニスト兼作曲家として活躍するダニール・トリフォノフが、ヨハン・セバスティアン・バッハ(以下J.S.バッハ)とその息子たちの作品を集めたニュー・アルバム『バッハ:アート・オヴ・ライフ』を10月8日(金)に発売することが決定した。
トリフォノフは2010年の第16回ショパン国際ピアノ・コンクールで第3位入賞を果たし、翌年第13回ルービンシュタイン国際ピアノ・マスター・コンクール第1位、第14回チャイコフスキー国際コンクール第1位ならびにグランプリを受賞したことで、一流ピアニストとしての地位を確立した。2013年2月には世界最古の名門クラシックレーベル、ドイツ・グラモフォンと専属録音契約を結び、ピアニストとしてだけでなく、作曲家としても国際的に活躍している。
今作で、トリフォノフはバッハ書法の究極とも言うべき作品「フーガの技法 BWV1080」を中心に、ヨハン・セバスティアンの4人の息子たち、ヴィルヘルム・フリーデマン、カール・フィリップ・エマヌエル、ヨハン・クリストフ・フリードリヒ、ヨハン・クリスティアンの作品を収録。
また、バッハ一家の思い出の曲や、息子たちの練習曲をスクラップブックの様に集めた作品「アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳」も収録しており、アルバムを通してJ.S.バッハの家庭を覗き込めるような選曲になっている。
「フーガの技法 BWV1080」の未完成のフーガ「コントラプンクトゥス14」では、トリフォノフ自身がJ.S.バッハのスタイルを尊重し補筆完成して録音している。彼はJ.S.バッハ最晩年の作品に、作曲家としての個性を加えるという挑戦を成し遂げている。
トリフォノフはJ.S.バッハへの想いを「バッハが慎み深い人であったことや、一生懸命働いていたことはよく知られていますが、バッハが家庭的であったことや、(一度だけではなく)恋をしていたことも音楽が物語っています。」と語っている。
アルバム『バッハ:アート・オヴ・ライフ』は10月8日に発売。国内盤はハイレゾ音源を収録したMQA-CD/UHQCDの高音質仕様となっている。尚、アルバム発売に先駆けて、「J.C.バッハ:ソナタ 第5番 イ長調 作品17の5」が本日先行配信された。
2021年10月8日発売
ダニール・トリフォノフ『バッハ:アート・オヴ・ライフ』
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