『ブリテン:戦争レクイエム』世界初録音60周年を記念した新たなリマスター盤登場
イギリスの作曲家、ベンジャミン・ブリテンが自らロンドン交響楽団を指揮し、2度のグラミー賞、日本では第1回レコード・アカデミー大賞を受賞した『ブリテン:戦争レクイエム』。本作の世界初録音から60周年を記念して、新たなリマスター盤が 11月3日(金)にリリースされることが決定した。
「戦争レクイエム 作品66」は、25歳の若さで戦死したイギリスの詩人、ウィルフレッド・オーウェンの反戦詩をテキストに、第二次世界大戦の犠牲者のためのレクイエムとして作曲されたブリテンの傑作。1963年に初めて録音された本作では、ブリテンが作曲にあたり独唱者として想定していた、ソプラノ歌手のガリーナ・ヴィシネフスカヤ、テノール歌手のピーター・ピアーズ、バリトン歌手のディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの3人の歌手が出演した記念碑的録音となっている。
今回発表された最新リマスターでは、オリジナルの1/4インチ・ステレオ・マスターテープを使用。酸化膜剥離が必要であったマスターテープは、オーブンで焼成することで修復に成功した。その後、イギリスのブリティッシュ・グローブ・スタジオにて192kHz/24bitの高解像度トランスファーを実施し、フィジカルではSA-CD~ハイブリッド仕様、デジタルではドルビー・アトモスでのリリースが実現した。
なお、ブックレットには歌詞対訳のほか、カルショーの自伝『Putting the Record Straight』(『レコードはまっすぐに―あるプロデューサーの回想』[山崎浩太郎:訳])からの抜粋、録音チームによる回顧録、貴重なオリジナル・セッション写真、現デッカ・クラシックス・レーベル・ディレクターのドミニク・ファイフによる紹介文など、豊富な歴史的資料が封入される予定。また、本盤には「戦争レクイエム」全曲のほか、当時のプロデューサー、ジョン・カルショーが隠し録音をして編集した、当時のリハーサルの録音も収録されている。
■リリース情報
発売日:2023年11月3日 (金)
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