小瀬村晶、名門デッカ・レコードからのメジャー・デビュー・アルバム発売が決定
最もストリーミングで再生されている日本人クラシック・アーティストの1人であり、「飽きることの無い彼の旋律は果てしなく、他の音楽家と一線を画するものだ」(ピッチフォーク)など各国有力メディアから称賛を集める作曲家/ピアニスト、小瀬村晶が、名門デッカ・レコードからメジャー・デビュー・アルバム『SEASONS』を6月30日(金)にリリースすることが決定した。先行シングル第1弾として、「Dear Sunshine」の配信がスタート、同曲のミュージック・ビデオも公開されている。
自身の作品のみならず国内外で数々の著名な映画、ドラマ、ゲーム、CM作品の音楽を担当するなど国内外で活躍を続け、デヴェンドラ・バンハートやジャイルス・ピーターソン、M83といった錚々たるアーティストからも熱烈な支持を集めている小瀬村晶。2022年はデッカ・レコードからのEPリリースや、映画『ラーゲリより愛をこめて』、『桜色の風が咲く』の音楽などでも話題を呼んだ。
本作は日本の四季をコンセプトとし、それぞれの季節を3曲のソロ・ピアノで描いた全12曲が収められている。世界で活躍を続ける小瀬村だが、ここでは改めて自身のアイデンティティを見つめ直し、原風景を描くかのようにシンプルでピュアな旋律を紡いでいる。これまで以上に美しく、そして研ぎ澄まされたメロディが静かに響き渡る傑作。
本作について、小瀬村は以下のようにコメントを寄せている。
『SEASONS』は、日本の四季に宛てた12篇の音楽を、ピアノソロで紡いだアルバムです。
この作品は、2020年の初夏、デッカ・レコードの方から連絡をもらったことが発端になっています。お互いのことや、今後のプロジェクトのことを話すなかで生まれたアイディアの種のようなものが、徐々に僕のなかで育っていくことになりました。
それは、形容するなら、アイランド・ミュージックのようなもので、育ってきた土地の匂いや、感触、記憶を辿りながら、僕にとってはとても普遍的であり、価値のある目の前の世界について、改めて向き合ってみること、気をつけなければ見逃してしまうような些細な変化に、目を向け続けること。それが、今回のアルバム『SEASONS』へと繋がっていきました。
少しずつ、時間を掛けて変化していく季節の色合いを想像しながら、誇張することなく、寄り添うように、ひとつずつ音を映し出せたら。特に気負うことなく、自分の心に忠実に。
表現しようとすると、それは創作になっていってしまうので、なるべく自分が空っぽの素の状態で、浮かび上がった音をキャッチしていく、それが理想でした。その為には、パレットに沢山の色を出して描くのではなく、鉛筆一本で描けるような、ピアノソロという方法が、僕にとっては最も素直で居られる音楽でした。
東京に生まれて、37年余りを過ごしてきた日本という小さな島国へ、初めて書いたラブレターのような作品です。季節の折々に、楽しんでもらえるような作品になっていればと願っています。
■リリース情報
小瀬村晶『SEASONS』
2023年6月30日配信リリース
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■アーティスト情報
小瀬村晶 (Akira Kosemura)
1985年6月6日東京生まれ。在学中の2007年にソロ・アルバム『It’s On Everything』を豪レーベルより発表後、自身のレーベルSchole Recordsを設立。以降、ソロ・アルバムをコンスタントに発表しながら、映画やテレビドラマ、ゲーム、舞台、CM音楽の分野で活躍。
主なスコア作品に、河瀨直美監督による長編映画『朝が来る』(カンヌ国際映画祭公式作品選出)、ハリウッドで制作された海外ドラマ『Love Is』、Nintendo Switch用ゲームソフト『ジャックジャンヌ』、TBS系テレビドラマ『中学聖日記』、ミラノ万博・日本館展示作品などがあり、米Amazonオリジナル映画『ジョナス・ブラザーズ 復活への旅』や、ヴェネチア映画祭・金獅子賞を受賞したフランス人監督オドレイ・ディワンのデビュー作『Mais Vous Etes Fous (Losing It)』などでも楽曲が使用されている。
近年は国際的なブランドとのコラボレーションが多く、是枝裕和監督が手掛けたSK-II STUDIOのドキュメンタリー『The Center Lane(池江璃花子)』の音楽や、アパレルブランドTAKAHIROMIYASHITATheSoloist. SS22コレクション・ランウェイの音楽、LAND ROVER、L’OCCITANEへの楽曲提供、米アーティストデヴェンドラ・バンハートとの共作など、特定の枠に収まらない独自の活動を展開。
また、Spotifyが発表する「海外で最も再生された日本人アーティスト/楽曲top10」に2017、2018年連続でランクインしたほか、米国メディアのピッチフォーク、豪州新聞紙THE AGE、フランス公共放送FIPなどでその才能を称賛されるなど、国内外から注目される作曲家。
「ファンタスティックだ」―ジャイルス・ピーターソン
「飽きることの無い彼の旋律は果てしなく、他の音楽家と一線を画するものだ」-ピッチフォーク
「ピースフルで喚起的な音楽」-ファクト・マガジン