New Releases
Nasが『King’s Disease』シリーズの3作目らしきジャケット写真を公開し、ニューアルバムを予告
ラップ界のレジェンド、Nas(ナズ)が、ニュー・アルバムのジャケット写真らしきものを自身のソーシャルメディア上で公開した。
発売日と思われる「11•11」と書かれたその画像には、赤い背景に「KD3」の文字が刻まれた3本のゴールドバーが縦に並べられており、これは彼のアルバム・シリーズ『King’s Disease』からの3作目を意味しているものと推測される。
<関連記事>
・ヒップホップの20曲:70年代から続くジャンルの道しるべ
・【特集】ヒップホップ・ゴールデン・エイジ
・「Black Lives Matter 2020」:繰り返される人種問題と抗議運動
・ヒップホップと政治問題の歴史:グランドマスターからケンドリックまで
11•11 pic.twitter.com/PkUcn9U2mo
— Nasir Jones (@Nas) October 18, 2022
Nasは2021年のクリスマスイブに、9曲入りのニュー・アルバム『MAGIC』をリリースすることを発売の数時間前にサプライズ発表していた。『MAGIC』は、2020年の『King’s Disease』の続編作として、2021年8月にリリースされた『King’s Disease II』に続く、Nasにとって同年2作目のニュー・アルバムとなった。当時彼は、「“MAGIC”がリリースになる。東部時間の真夜中に新作が聴ける」と自身のインスタグラムで突如予告し、ジャケット写真と裏面ジャケットを公開していた。
Nasは以前、『King’s Disease II』のリリース直後に、彼が“クインシー・ジョーンズ”と呼んでいるヒット・ボーイとのサード・アルバムを作る可能性について、再びコラボレーションをする予定はまだないものの、時期やアイデアが合えばなくはないと語っていた。
「もし次の作品でヒット・ボーイと一緒に仕事をするとしたら、何かマジカルなものが出来上がる気がするよ。俺たちは魔法を持っていると思うんだ。そして、次の作品は、進化しなければならないと思う。その可能性こそが、俺をワクワクさせるんだ。もしもう一度一緒にやるなら、その考えにはワクワクするけど、今はこの作品を祝っているんだ」
2人は、Nasが自身の作詞・作曲・レコーディングのクリエイティブなプロセスを教えるMasterClassの特別授業の予告編としてリリースされたシングル「Big Nas」でもコラボレーションしていた。
アルバム『King’s Disease』は、2021年のグラミー賞で“最優秀ラップ・アルバム”を受賞しており、続く『King’s Disease II』は、2022年のグラミー賞で“最優秀ラップ・アルバム”に、収録曲「Bath Salts」は最優秀ラップ・ソングにそれぞれノミネートされている。
Written By Will Schube
- NAS アーティストページ
- NAS、2年振りの新作『King’s Disease』から先行曲「Ultra Black」公開
- 米国上院にて8月11日を「ヒップホップ記念日」にすることが制定
- ヒップホップの20曲:70年代から続くジャンルの道しるべ
- 【特集】80年代半ばから90年代半ばに活躍したラッパーたち
- ヒップホップと政治問題の歴史:グランドマスターからケンドリックまで
- コンシャス・ヒップホップ、2010年代のベスト20曲
- 「Black Lives Matter 2020」:繰り返される人種問題と抗議運動
- 特集:人種差別や反戦のために歌われた歌の歴史とは?
- 【特集】ヒップホップ・ゴールデン・エイジ