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エラ・フィッツジェラルド、完全未公開音源『Ella: The Lost Berlin Tapes』発売決定、幻のベルリン三部作が完結
エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)が1962年3月25日にベルリンのスポーツ宮殿で録音した完全未公開ライヴ音源が発掘され、『Ella: The Lost Berlin Tapes(エラ ~ザ・ロスト・ベルリン・テープ)』として2020年10月2日にリリースされることが発表された。発表にあわせて先行トラック「Mack The Knife」が配信となり、ミュージック・ビデオも公開となった。
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エラ・フィッツジェラルドとベルリンと言えば、1960年に録音され大ヒットを記録したグラミー賞受賞作品『Mack The Knife – Ella In Berlin』が有名だ(この作品は1999年には、アメリカのナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンスとグラミー賞の殿堂入りを同時に果たし、音楽史上「最も有名なライヴ盤」と呼ばれている)。
しかし、エラは1960年の後も1961年、1962年と立て続けにベルリンを訪れており、音源が確認されていないのは1962年の本アルバムの音源のみであり、『Mack The Knife – Ella In Berlin』と『Ella Returns to Berlin』(1961年録音/1991年発売)に続くベルリン3部作がこれにて完結となる。
本作が録音された1962年は、エラがキャリアの頂点に立っていた全盛期であり、本ライヴもそれまでのキャリアの中で最も大規模なヨーロッパ・ツアーの最中に行われたものであった。ピアニストのポール・スミス、ベーシストのウィルフレッド・ミドルブルックス、ドラマーのスタン・リーヴィーによる強力なリズムセクションをバックに、45歳の誕生日を1ヶ月後に控えたエラはパワフルなスウィングで観客を熱狂。音源には鳴り止まない拍手も収録されている。
また、ライヴ音源ならではのハプニングやMCも収められている。本日解禁になった「Mack The Knife」では、曲中にアドリブで登場させた「ベルリン」という街の名前をなかなか思い出せなかったというエラが「とても恥ずかしい。『Mack The Knife』を歌った場所なのに、街の名前が出てくるパートで、名前を思い出せなかった!」とチャーミングに話す声も収録されている。
本音源はこれまで、エラのマネージャーを務めていたノーマン・グランツのプライベート・コレクションとして保管されていた。本アルバムは彼女の過去の名音源と呼ばれるライヴ音源たちに並ぶ貴重な音源となる。
なお、本作の発売を記念し当時エラが在籍していたVerveに残した名盤から選りすぐりの10枚を10月7日にリイシューすることも決定した(詳細はこちら)。中でもベルリン3部作の2作目に位置づけられる『『Ella Returns to Berlin(エラ・リターンズ・トゥ・ベルリン)』は日本初CD化となっている。
エラ・フィッツジェラルド『Ella: The Lost Berlin Tapes』
2020年10月2日発売
CD / iTunes / Apple Music
Verve時代選りすぐりの名盤10タイトルも初UHQCD化で10月7日発売
パーソネル:エラ・フィッツジェラルド(Vo)、ポール・スミス(P)、ウィルフレッド・ミドルブルックス(B)、スタン・リーヴィー(Ds) / 1962年3月 ベルリン・スポーツ宮殿にて録音
<収録曲>
1. Cheek To Cheek
2. He’s My Kind Of Guy
3. Cry Me A River
4. I Won’t Dance
5. Someone To Watch Over Me
6. Jersey Bounce
7. Angel Eyes
8. Clap Hands, Here Comes Charlie
9. Taking A Chance On Love
10. C’est Magnifique
11. Good Morning Heartache
12. Hallelujah, I Love Him So
13. Hallelujah, I Love Him So (Reprise)
14. Summertime
15. Mr. Paganini
16. Mack The Knife
17. Wee Baby Blues
- エラ・フィッツジェラルド アーティストページ
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