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「I Am Woman(私は女)」で全米1位を獲得、70年代に活躍したヘレン・レディの伝記映画が公開へ

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Photo: Tony Russell/Redferns

オーストラリア系アメリカ人シンガーの草分け的存在であり、1970年代に女性地位の向上を訴えた「I Am Woman(私は女)」や「Delta Dawn(デルタの夜明け)」「Angie Baby」の3曲で全米1位ヒットを記録したヘレン・レディ(Helen Reddy)。彼女を描いた伝記映画『I Am Woman』の予告編が公開された。

この映画は2020年9月11日に劇場公開とオンデマンドでの公開が予定されている(日本での公開は未定)。ヘレン・レディを演じるのはオーストラリアの映画、テレビ、舞台で活躍する女優のティルダ・コバム=ハーヴェイ。監督は2012年にトニー・ベネットのドキュメンタリー映画『The Zen of Bennett』を監督したウンジュ・ムーンが担当している。

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『I Am Woman』の脚本はヘレン・レディの自伝『The Woman I Am』を参考に2018年公開の劇映画『メアリーの総て』の脚本を担当したエマ・ジェンセンが起用された。撮影は2018年後半にオーストラリア、ロサンゼルス、ニューヨークで行われた。監督のウンジュ・ムーンはシドニー・モーニング・ヘラルド紙にこう語った「この時代のための映画です。すべての人にとって素晴らしいメッセージが込められています」。

さらに監督はとある授賞式でレディの隣に座った時の事を思い出してこう語っている「彼女の話をお聞きしたとき、70年代についての話だったにもかかわらず、それは女性としての今の私に直接関係があることだと感じたんです」。

『I Am Woman』は、60年代半ば、タレント・コンテストの優勝者としてニューヨークにやってきたレディが、音楽業界の男性優位に疑問を抱くようになるまでの初期におけるキャリアの葛藤を描く。その後、彼女はキャピトルとレコード契約を結び、映画のタイトルにもなったフェミニズム・アンセム「I Am Woman」でブレイクを果たした。

「I Am Woman」はビルボードとキャッシュボックスの両方のポップ・チャートで1位を獲得し、その後「Peaceful」「Leave Me Alone (Ruby Red Dress)」などのヒット曲や、「Delta Dawn(デルタの夜明け)」と「Angie Baby」という2つの全米1位曲を含む、北米と世界的な大成功への扉を開いた(1975年には日本公演も行っている)。

I Am Woman

昨年秋の映画祭でプレミア上映された本作について、The Hollywood Reporter誌に掲載されたデヴィッド・ルーニーのレビューでは、「タイトル曲を手掛かりに、当初からフェミニストの先駆者として努力していたことを中心に脚本は構成されている」と指摘している。しかし、この映画の大きな魅力は、ウンジュ・ムーン監督の扱いへの敬意と愛情、そして特にティルダ・コバム=ハーヴェイの共感を呼ぶ主演女優のリラックスしたカリスマ性に由来しているだろう。

Written By Paul Sexton



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