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1963年、スティーヴィー・ワンダーがシングル/アルバムで同時1位獲得
「Fingertips」をアメリカで1963年8月にリリースしたスティーヴィー・ワンダー。彼のシングルとアルバムが2枚同時にチャート1位になった話は、そのライヴ盤のシングル「Fingertips」がすでに全米シングル・チャートの1位に入っていたときに起こった。そのタイミングでアルバム『The 12 Year Old Genius』も全米アルバム・チャートのトップになったのだ。
その時スティーヴィー・ワンダーは若干13歳。シングル「Fingertips Pt.2」は6月以降、チャートを駆け上がり、8月上旬には頂点へと到達した。最終的に3週間トップに君臨したそのちょうど2週目、8月24日のチャート上では、16週間もチャートを独走していたアンディ・ウィリアムスの『The Days Of Wine And Roses(邦題: 酒とバラの日々)』をスティーヴィー・ワンダーのライブ・アルバム『The 12 Year Old Genius』が1位の座から引きずりおろした。それはBillboard誌がステレオとモノラルのチャートをTOP LPという名前で新しくひとつのチャートにまとめた1週間後だった。
『The 12 Year Old Genius』はスティーヴィー・ワンダーの8ヶ月ぶりの3枚目のアルバムであり、チャート上で成功した最初の1枚でもあった。その前の年1962年の9月、スティーヴィーは『The Jazz Soul Of Little Stevie Wonder』でデビューを果たした。そのアルバムは、若干11歳でレコーディングしたシングル「Tribute To Uncle Ray(邦題: レイ・チャールズに捧ぐ)」のリリース1ヶ月後に、モータウンからリリースされた。
『The 12 Year Old Genius』の成功は、もちろんスティーヴィー・ワンダーの驚くべきキャリアから生じたもののような気もするが、彼が持つ全米チャートには、この天才にしては意外なこともある。『The 12 Year Old Genius』以降、1973年の『Talking Book』とともに彼が全米アルバムチャートのトップ10に戻ってくるまで約10年近くも間があったのだ。その後、彼の素晴らしいアルバムの中で1位を獲得したアルバムは、1974年の『Fulfillingness’ First Finale (邦題: ファースト・フィナーレ)』と1976年の『Songs In The Key Of Life』のたった2作のみなのだ。
ちなみにシングルチャートでは「Superstition(邦題: 迷信)」(こちらも1973年初頭) や最近のベストセラーとなった1985年の「Part Time Lover」をはじめに、シングル8枚がアメリカのチャートで次々と1位になっている。
Written by Paul Sexton
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スティーヴィー・ワンダー『The 12 Year Old Genius』
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