News
ディスクロージャーの新作アルバム『ENERGY』が8月発売決定。先行シングル「ENERGY」配信開始
兄弟デュオ、ディスクロージャー(Disclosure)の自身3枚目となるスタジオ・アルバム『ENERGY』を2020年8月28日にリリースすることを発表。5月21日からはリード・シングルとなる「ENERGY」の配信を開始し、ミュージック・ビデオも公開となった。
このアルバムについては、「タイトルが全て」とディスクロージャーのガイ・ローレンスは語っている。
「このアルバムにどの曲を入れるかを決める基準は、“エネルギー”という一言でした。既発の2枚のアルバム『Settle』(2013年)と『Caracal』(2015年)では、俺とハワード・ローレンスは必要なトラック数だけ録音していたけど、今回の『Energy』は壮大な創造と蒸留のプロセスから生まれたんです。11曲で39分という今までで最短かつ最も直接的なアルバムへの道のりは、約200曲に及びました。でも、それこそが、このアルバムの特徴なんです」
「すべての人間が持っているエネルギーは、この地球を維持することも破壊することも出来、その責任を問われる」という概念が、今回のディスクロージャーがアルバムのタイトルだ。アルバム『Energy』に収録される楽曲は、この世界において自分の居場所や何を選択しているのかに対してどのように責任をもつのかという、大きな物語を支えるエコロジカルな内容の作品となっている。
現在、ガイは28歳、ハワードは26歳という若さだが、これまでに45億回を超えるストリーム数を記録し、アルバム・セールスは450万枚を記録。自身がヘッドラインを担当したコンサートのチケットは50万枚を数えている。彼らが活動を始めた頃は、ハワードが入るにはまだ若すぎたであろうクラブでパフォーマンスをしていたが、彼らが成功を掴んだ鍵は彼らの若さと素朴さ、そしてオリジナリティだった。彼らは当時ハウスやガレージのレコードをほとんど知らなかったにもかかわらず、「Latch」や「Flow」などの初期のリリースはハウスミュージックのリバイバルを先導している。
また今回のアルバム『Energy』では、ディスクロージャーが初めて英語以外の言語で歌うアーティストと仕事することになった。西アフリカのマリ共和国のファトゥマタ・ディアワラやカメルーンのブリック・バッシーなど、フランス語を独自の方言で表現するアーティストとのコラボレーションは、ディスクロージャーにとって初めての試みとなる。基本的なトラックは、ガイが808ドラムマシンを操作し、ハワードがベースを担当し、バッシーが即興で演奏するというワンテイクで録音されている。
ディスクロージャーは、今年のコーチェラ(アメリカ)、プリマヴェーラ(スペイン)、ラブ・ボックス(イギリス)といったフェスティバルに出演する予定だったが、世界的なパンデミックの影響でライブは中止に。ガイは、どんな状況であっても人々に楽しい時間を与えたいと考え、ライブストリームで人気のキッチンミックスパーティーを定期的に開催し、アースデイを祝うためのワンオフスペシャルを披露するなど、可能な範囲での音楽活動を続けていた。
今回の新作発表にあたり、ディスクロージャーへ“野心”を尋ねたとき、彼らは“長生き”を望んでいると語っている。彼らはキャリア初期には、クラブやフェスティバル、充実したアルバムの制作、DJなどのパフォーマンスを行き来できるようになりたいと思っていた。それから10年後、彼らはその目標を達成した。
「20,000人の観客を前にして、暗くて汗だくになるレイヴをプレイできるのは素晴らしい。俺たちはただ、より多くの人により多くの楽しみを味わってもらいたんです。また、時が来たら皆さんの前でパフォーマンスするのが待ちきれません」
ディスクロージャー『Energy』
2020年8月28日発売
iTunes / Apple Music / Spotify / Amazon Music
- ディスクロージャー アーティスト・ページ
- ジョナス・ブルー「ベストヒットUSA」インタビュー
- アヴィーチーを発掘したレイドバック・ルークが泣きながら作り上げたRemix
- Avicii、コールドプレイのクリス・マーティンが参加した「Heaven」制作秘話
- ケミカル・ブラザーズ インタビュー「こんまりは絶対に僕のやり方を認めてくれない」
- サム・スミスをスターにした名曲「Stay With Me」の背景を探る
- テイラー・スウィフト『Lover』:今年最高のポップ・アルバム