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ウッドストック50周年記念フェス<Woodstock 50>がメリーランド州コロンビアへと会場を移し再度開催を検討中
一度は開催中止が発表され、窮地に陥っていた<Woodstock 50>だったが、同イベントを救済しようという土壇場の努力によって、急遽会場をニューヨーク州北部からメリーランド州コロンビアへと移し、開催へ向けて再度動き始めていることが、ブルームバーグの情報によって明らかになった。主催者は、ニューヨーク・タイムズ紙に対して、同フェスティバルがワシントンD.C.から車で1時間、そして元祖ウッドストックの会場であるニューヨーク州ベセルから約4時間半の場所に位置するメリーランド州コロンビアにあるメリウェザー・ポスト・パヴィリオンにて、今年8月16日から18日にかけて開催する予定であることを認めた。
ブルームバーグが入手した資料によると、メリーランド州ハワード郡の重役であるカルヴィン・ボールが、<Woodstock 50>の主催者のひとりであるグレッグ・ペックへ向けてこう書いたという。「アメリカの歴史の一部であるこのフェスティバルを、この夏、私たちの町で開催することで、その窮地から救うことができるというこの度の機会を知って、喜んで受け入れたいと思いました。メリウェザー・ポスト・パヴィリオンはハワード群の宝であり、アメリカ屈指の音楽会場のひとつでもあります。歴史に名高いこのステージで、伝説のフェスティバルを開催するというのはまさにぴったりだと思っています」。
「“Woodstock 50”は、当イベントの開催地として、メリーランド州コロンビアにあるこのメリウェザーに話を持ちかけてきました」と、コンサート事業会社I.M.P.の会長で、9:30やジ・アンセムといったワシントンD.C.のクラブ・オーナーであり、メリウェザー・ポスト・パヴィリオンの経営者でもあるセス・ハーウィッツは語った。「現在“Woodstock 50”のスタッフは、出演アーティストの確保に向けて動いています。アーティストやバンドがこのイベントに来てくれることになれば、ショーのプロデュースを手掛けることになるでしょう。今は“Woodstock 50”サイドからの最新情報を待つばかりです」。
ただ、開催地移転後の同フェスティバルに一体誰が出演するのかははっきりしないままである。当初発表されていたラインナップには、元祖ウッドストックに出演したサンタナ、デッド&カンパニー、キャンド・ヒートらベテラン陣と、ジェイ・Z、マイリー・サイラスやザ・キラーズといった現代音楽シーンのスターたちが入り混じっていた。契約上は、このメリーランド州のステージでパフォーマンスする義務はなくなっているものの、主催者側は、現在アーティストや代理人と出演交渉中だという。
さらに資料上では、このフェスティバルが新たに<Woodstock 50 Washington>と名付けられ、気候変動と低投票率のための募金活動を主たる目的とした非営利イベントになると記されている。パスの種類によって129ドルから595ドルになることが推定されるチケットの売り上げは、投票促進運動を展開しているNPO法人であるHeadCountなどの組織に寄付される。ブルームバーグの情報によると、主催者は大規模なメール・ギャンペーンや、ワシントンD.C.市内をはじめとする、メリーランド州、ヴァージニア州各地の巨大屋外広告、地元新聞紙の全面広告まで、様々なマーケティング施策を展開させているという。
Written By Tim Peacock
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