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フランスを代表するハウス・デュオ、カシアス(Cassius)のフィリップ・ゼダールが転落死。享年50歳
フランスを代表するハウス・デュオ、カシアス(Cassius)のメンバーだったフィリップ・ゼダールが50歳で急逝した。彼の代理人がピッチフォークへ送った声明によって、彼がパリにある古い高層階ビルから事故により転落死したことが明かされた。
カシアスは、フィリップ・ゼダールとユベール・ブラン=フランカール(Boom Bassなどの活動でも知られる)によるデュオで、結成当初はラ・ファンク・モブとして、80年代後半から90年代初めにかけてレコーディングやプロデュース活動をスタートさせた。カシアスとしてのデビュー・アルバム『1999』は文字通りその年にリリースされ、2016年のアルバム『Ibifornia』には、ファレル・ウィリアムス、ビースティ・ボーイズのマイクD、キャット・パワーらが参加。彼らのニュー・アルバム『Dreem』が6月21日にリリースを迎える矢先の出来事だった。
フィリップ・ゼダールはパリで評判のモーターベース・スタジオのオーナーでもあり、90年代にモーターバスという名のデュオのメンバーとして活動していた。カシアス以外の仕事としては、フェニックスの『Wolfgang Amadeus Phoenix』(今作でグラミー賞を受賞)や、キャット・パワーの『Sun』、ザ・ラプチャーの『In the Grace of Your Love』などの作品でプロダクションやエンジニアを手掛け、カシアスの「I <3 U So」がサンプリングされているカニエ・ウェストのコラボ・アルバム『Watch the Throne』収録の「Why I Love You」ではレコーディングにも関わっている。
ソーシャル・メディア上では、フィリップ・ゼダールの友人たち、そしてアーティスト仲間による彼への追悼が始まっている。2010年のアルバム『Business Casual』で彼と共作したクローメオや、2004年のデビュー作『Bright Like Neon Love』で彼と仕事を共にしたカット・コピーらも哀悼の意を捧げている。カット・コピーはこう綴った。「私の友人であるフィリップ・ゼダールが亡くなったことを知り、悲しみに打ちひしがれています。今はどう受け止めていいのかわかりません。ただただ悲しいです」。
カルヴィン・ハリスは自身のツイッターで、「フィリップ・ゼダールの訃報を知ってとても悲しいです。偉大な作品を残した、本当に素敵な人物でした。15歳の僕は彼の音楽に魅了されたものです」と追悼している。
ザ・ブラック・マドンナはこう述べた。「現代のダンス・ミュージックの地形を予言し、構築した偉大なるフィリップ・ゼダール、安らかにお眠りください。彼の突然すぎる死を知って嘆き悲しんでいる多くの友人たちにもお悔やみ申し上げます」。
Written By Tim Peacock
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