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ステッペンウルフ、反乱のアンセム曲「Born To Be Wild」

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1968年7月13日の週の全米シングル・チャートには、反乱のアンセム曲であり、究極のバイカー・ソングであり、その時代の最も象徴的なロック・ソングのひとつとなったステッペンウルフの「Born To Be Wild(邦題: ワイルドで行こう)」 が新たに登場した。

カナダ系の米国バンドにとっては初めてのチャート入りだった。彼らのセルフ・タイトル・アルバムとなるデビュー・アルバムに収録されたその曲を書いたのは、ステージネームはマーズ・ボンファイア、オンタリオ出身のソングライターであり、彼の家族にはデニス・マクロハン(*誕生名)と知られる、のちのデニス・エドモントンだ。ステッペンウルフのドラマー、ジェリーの実の兄だ。バンドは彼の他の5曲をレコーディング予定だった。
ガブリエル・メクラーによってプロデュースされた「Born To Be Wild」は最初のヘヴィ・メタル・ソングだったのか、という議論はおそらく一生続くだろう(註:歌詞の中に”Heavy Metal”が登場する)。しかし確かにこの曲は最も早い時期に、最も影響力のある曲だった。70位で全米チャート入りを果たし、そのうち上位11曲の新曲にはシュープリームスをロックでカヴァーしたヴァニラ・ファッジの「(You Keep Me) Hangin’ On」やブッカー・T&ザ・MG’sの「Soul Limbo」、オーティス・レディングの「Hard To Handle」などが名を連ねていた。

全米シングル・チャートで「Born To Be Wild」は数週間で急上昇、8月の後半にはトップの座を奪う勢いで2位にまで駆け上がった。しかし3週間連続でラスカルズの「People Got To Be Free(邦題: 自由への讃歌)」 の次点となってしまった。

この曲は、カナダのチャートでは首位を獲得し、ヨーロッパでも成功を掴んだ。しかし意外にもイギリスでは30位で留まってしまった。1968 年の秋には、再び「Magic Carpet Ride」で大きな全米ヒットを目指したステッペンウルフは、翌年も「Rock Me」でトップ10入りを果たす。それからかなり後の1999年に再発された「Born To Be Wild」では初めてUKトップ20チャートの18位を記録した。

ピーター・フォンダとデニス・ホッパー主演のカウンターカルチャー映画『イージー・ライダー(原題:Easy Rider)』のサウンドトラックに選ばれた1969年、「Born To Be Wild」は桁外れの伝説となる。それ以来、この曲は何十もの映画に使われ、グラミーとロックの殿堂入りを果たした。

Written by Paul Sexton


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