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ジョン・コルトレーン『ザ・ロスト・アルバム』が自身過去最高セールスを記録

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ジョン・コルトレーンが1963年に“黄金のカルテット”と共に録音した完全未発表スタジオ・アルバム『Both Directions At Once: The Lost Album』はこの最も偉大なジャズ・アイコンにとって全世界的に過去最高の初週セールス、そして本国アメリカでのアルバム・チャートでも最高位を記録した。

亡くなってから50年以上経った今、彼はこのアルバム『Both Directions At Once: The Lost Album』によって自身のチャート記録を塗り替えた。今作は全米アルバム・チャートで初登場21位に登場。この記録は彼にとって同チャートでの過去最高位となり、エド・シーランや、ドレイク、フローレンス・アンド・ザ・マシーンなどとも肩を並べていた。また、このヒットは世界的にも反響を及ぼし、イギリス、フランス、ドイツ、日本、ベルギー、オーストリア、イタリア他、10ヶ国以上で総合チャートTOP20入りを果たした。また、今年チャートインしたオリジナル・アルバムの中では最も古い録音作品でもある。

初週のトータル売り上げ枚数は10万枚を超え、ジャズ作品としてはほぼ前例のない記録になった。アルバム『Both Directions At Once: The Lost Album』はジャズ・チャートでは当然のように首位を獲得し、このニュースを執筆している現時点(2018年7月10日)では、アナログ・チャートで2位、フィジカル・アルバム・チャートで3位、総合デジタル・チャートで9位、ビルボードのインターネット・アルバム・チャートでも3位となっている。

『Both Directions At Once: The Lost Album』はアマゾンの総合ベストセラー・ランキングでも1位、4位、9位を獲得し、iTunesの総合チャートでもドレイクやフローレンス・アンド・ザ・マシーンに次ぐ9位をキープしていた。

ヴァーヴ・レコード・グループの社長兼CEOのダニー・ベネットはこの成功についてこう語っている。

「ジョン・コルトレーンの未発表アルバムを聴ける機会があると初めて知らされた時、好奇心を通り越して、恐怖さえも感じました。なぜなら過去のコルトレーン作品はどれも素晴らしいものばかりだったからです。ただ、非常に喜ばしいことに、アルバムを聴き始めてから30秒も経たないうちに、ヴァーヴ・レーベル・グループがコルトレーン作品として殿堂入りするに相応しい初期のヴァン・ゲルダーによる録音のこの真の最高傑作を発表できること、そして、当初の予定通りインパルス!レコードの復活という貴重な機会を実現できるんだということを悟りました」

ダニー・ベネットはこう続けた。

「そして、レーベルとして、この作品でフロントラインのマーケティングとプロモーションでやっていくべきだと考えたのです。ラヴィ・コルトレーンの協力のもと、私たちはこの素晴らしい作品を世間に知らせるべく、できることは全てやり尽くしました。そして、全世界的にその結果は自ずと伴ってきています。ジョン・コルトレーンが残してくれた遺産に敬意を払い、昔からのジャズ・ファンだけでなく、新しいジャズ・ファンにもこの作品について知ってもらい、店頭かデジタル・ストリーミングかは関係なく、どんな形態でもこの傑作を聴いてもらう機会を作っていくことが第一なのです。ジャズは21世紀におけるオルタナティヴ・ミュージックになりつつあり、それを疑う者は、最新の全米アルバム・チャートを見てみるといいでしょう

Written By Tim Peacock



ジョン・コルトレーン『Both Directions at Once: The Lost Album』
2CDデラックス・エディション」「1CD通常盤」「LP

   

<パーソネル>ジョン・コルトレーン(ts, ss)、マッコイ・タイナー(p)、ジミー・ギャリソン(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)
★1963年3月6日、ニュージャージー、ヴァン・ゲルダー・スタジオにて録音

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